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75話（過去編） ページ29
あれはある秋の日
あ「ほんぎゃぁうあああ」
地下街に響き渡るかのようにして生まれたその赤子はカナタ
カナタは父と母に大切に育てられていた
しかしカナタが3歳の頃から父の態度が変わりだした
酒をよく飲むようになり母に暴力を振るうようになり仕事にも行かなくなった
もともと地下街は不景気で職場が潰れることも少なくなかった
その暴力からカナタを守るために必死に守ってきた母を助けたいとカナタは思うようになった
カナタが9歳の頃、事件は起こった
父が知らない男を数人連れてきていた
その男たちは母に乱暴した
その時カナタの中で何かが切れた
気がついたらあたりは真っ赤になっていた
あ「っあ...」
母はびっくりしていたが慌ててカナタを抱きしめた
クシャル「カナタ...ごめんね...ありがとう...」
カナタは9歳で父含め6人の大人を殺したのだ
しかし地下街ではそんなことは日常茶飯事
特に憲兵が来ることも無く母と2人の生活が始まった
しかし事件から数ヶ月後、母が妊娠していたことがわかった
恐らく乱暴された時に誰かの種が根付いたのかもしれない
せっかく命が宿ったのならこのままなかったことにはできず産むことになった
それで周りの助けもあり無事に誕生した
それがリヴァイである
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作者名：総長 | 作成日時：2020年11月5日 23時
