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魔導書授与式 ページ9

3月の蛍たんぽぽの綿毛舞う頃

年に一度、クローバー王国の各地で15歳になる者たちを
集めて持ち主の魔力を高める魔導書の授与式を行われる

待ち望んだ日がやって来た

魔導書塔に向かう前に清算しておきたい事がある

「お母様
魔導書を手に入れる前に伝えておきたいことがあるの」

「A、どうかしたの」

お母様の表情が険しくなる

「亡くなったお父様と私を重ねているから
魔法騎士になる事を反対しているのは分かってる」

「それでもこの国を守る英雄に憧れた!
この国を助けを求める人を守れるくらい強くなる!」

ああやっと言えた

もう逃げも隠れもしない

「…こっそり鍛錬していたのは知っているわ
 昨年から貴方の表情も明るくなった
 いい出会いがあったようね」

「お母様、気づいてたのね」

「結論から言うわ
私はずっと反対よ
それにそろそろ屋敷を出ないと
授与式に遅れるんじゃないかしら」

「……行ってきます」

「気をつけて行ってらっしゃい」



相変わらず頭硬すぎ!頑固すぎ!


猶予は半年!
入団試験までに絶対認めてさせてやるんだから!



いかに認めさせるか考えているうちに
魔導書塔に到着していた

「それでは、魔導書授与」

本棚から魔導書が持ち主の元へ届いていく


「これが私の魔導書…!」

サイズは普通くらいだけど分厚い

それに表紙も可愛い!鮮やかな黄みよりの赤
色名はヴァーミリオンだったような

…ヴァーミリオン。

レオ

私の初めての友達で、ライバル

「…レオ、ここにいないかな」

探しても見当たらない
次会う時は魔法騎士としてって約束したんだもんね

特訓しようと思ったけれど
気まぐれで真っ直ぐ帰路に着いていた



この気まぐれにより
私の世界が180度大きく変わることになる

戦いの火蓋が切られた→←ハルカミライで



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作者名:お腹すいた | 作成日時:2023年5月31日 11時

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