王都襲撃編ー7 ページ39
「手負の獣ほど手強いというが、
コイツらは危険だ…！！」
「結界魔法か〜！！珍しい〜！！
ねぇねぇねぇ〜〜 解剖していいよねぇ〜！！！」
「あの結界魔法の使い手も邪魔だ…！攻撃が通らない
ターゲットではなかったが、今ここで殺す…！！」
今までとは違う強大な魔を感じる
レオとアスタくん 団長の止血用と
もう既に結界は三つ展開している
いくら魔力コントロールが得意な私でも
これ以上大規模な結界はもう貼れない！
より固く強固にするしかない 間に合え！
ノエルちゃんの水魔法が私達を守ってくれた
「そう簡単にこの私の仲間を
殺せると思わないでくれる…！？」
「さすがノエルちゃん…！！」
「ふ、ふん…！
アンタは自分の魔法に集中しなさいよね！」
だが敵の樹木魔法が水の激流を飲み込んで
ノエルちゃんの魔法が破られた。
「その闘争本能恐れ入ったよ。
風創成魔法 穿通竜巻針」
まずい…！私の魔法は風魔法に弱い！！
この結界は拒魔の大鳥居に比べて
機動性が高く結界の創成、解除がしやすい。
その為連携はしやすいがその分脆い…！！
敵の攻撃は私の結界を貫いた
レオとアスタくん倒れる
私はそれにひどく動揺してしまった
「では、トドメと行こうか」
結界を出して皆を守らないと
本当に守れる?
「レオが、アスタくんが…どうしよう
今まで結界が破られた事なんかなかったのに
…私の唯一の武器なのに？私には、これしかないのに」
このままじゃ全滅する
その時、銀の盾が私達を守った
この魔法ーー 銀翼の大鷲団長の
魔法騎士達が助けに来てくれた
「よくもあんな所まで飛ばしてくれたな
不本意の極みだったが全員で協力し戻ってきた…」
「だが、我ら九つの魔法騎士団はただ一つ
クローバー王国の平和のためにある」
回復魔法が使えるミモザちゃんも来てくれた
お願い フエゴレオン団長を助けて
敵が撤退しようとしている
それを止めるべき放たれた銀翼の団長の魔法も
あのゲル魔法を使う女のせいで効かなかった
アスタくんも連れ去れてしまう
「覚えておくがいい魔法騎士団の者どもよ
我らは白夜の魔眼
クローバー王国を滅ぼす者だ」
敵が撤退してしまう
何も守れてない
肝心な所で何も出来ないただの役立たずじゃないか…！
ふと私は
私の人生を変えた人たちのことを思い出した
走馬灯が本当にあるならきっといつの日か
また同じものをみるだろう
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作者名：お腹すいた | 作成日時：2023年5月31日 11時
