王都襲撃編ー4 ページ36
だが息つく暇はない
敵は新しい死霊を出してくる
泥水の魔法。レオの魔法と相性は悪い
それにこいつがいたらアスタくんの方に行けない
ここは私が…！
「おいでコマちゃん！狛犬奮迅！」
泥水の勢いを殺しながら突進する
クソ。致命傷程のダメージは与えられないか
もう一体の死霊がアスタくんを攻撃しようとしている
私が結界を出すか！？
でもこの距離じゃ間に合わない…！
その時、鋭い炎が死霊を貫き消し炭にした
「フエゴレオン団長…！！」
「オマエの戦いに横槍を入れてすまなかった…！
今死ぬには惜しい男だと思ってしまってな。
赦せ…！」
団長がアスタくんを認めた
「アスタといったか…
オマエ魔法帝になると言ったな…」
敵の親玉は自身より劣るアスタの夢を否定するが
私達紅蓮の獅子王団の団長は違う
「…では…この私ともライバルだな」
「さて聞こう…オマエらの狙いはなんだ
侵略にしては行動に一貫性がなく
無差別テロにしては統率が取れている
一体何者だ…」
敵の親玉は元魔法騎士 名はラデス
その死霊魔法を理由に団と国から追放された男
騎士団と国に復讐するのが目的らしい
その幼稚な理由に団長は一喝し私達にこう問いかけた
「レオ！A！助けが必要か！！」
「「絶対に要りません！絶対に！！」」
「それでよォォし！！
わかっているのならすぐさま片付けろー！」
団長の一言でこの場の士気が上がる
「火加減は出来んぞ…
炎創成魔法 大火炎獅子の咆哮」
「いいかオマエ達！騎士団にいる以上！
強力な敵、魔法との戦いは常に起こる…！
だが冷静に能力を見極め、大胆に戦う精神があれば
負ける事は絶対にない…！分かったか！」
「ハイッッ！！」
戦場でも常に仲間を気にかけ、
聡し、導き、成長させる…！
「フエゴレオン団長…！やっぱりかっこいい…！！」
「ラデスと言ったな…
とてつもない才能も、磨き上げられた力も
正しき精神を伴わなければただの暴力！
そんなモノは誰からも認められん！！」
私達は泥水魔法の死霊を片付けなければ！
防御はノエルちゃんが担ってくれる！
私とレオでこいつを仕留める！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 14人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：お腹すいた | 作成日時：2023年5月31日 11時
