世界の理を壊す者 ページ30
深く内省していた所に魔法帝の声が届く
「みんな大義だったね
さてこれから簡単な席を設けてあるから
楽しんでいってくれ」
「あ、そうそう
今日は特別ゲストも呼んであるから
大いに交流してくれたまえよ!」
その後、用があるといい魔法帝は席を外した
複数のテーブルと料理が置かれた部屋へと移動する
戦功叙勲式へ参加していた者達は皆
魔法帝から招かれた5人の魔法騎士に注目している
レオも金色の夜明けの子をじっと見ていた
「卑しい下民が…!
なぜ魔法帝はあのような低俗な者を…」
「全く魔力を感じない…
魔宮攻略も運が良かったに違いないわ」
「此所にいることが不自然だ…場違いなネズミめ」
嘲笑 軽蔑 蔑み
同じ空間にいるだけでとても気分が悪い
「下民なら貴殿らの団にもいるではないか
四つ葉の魔導書を持ったからって
祭り上げられ、図に乗っている下民がな!」
「ちょ、ちょっとレオ…!」
「先の魔宮攻略任務…俺の方が上手くやれた!」
どうやら蔑みの意図はなかったらしい
大規模な任務での功績を挙げたことよる敵対視?
でも火に油を注ぐような事を言うのは良くない
「大した自信だな…紅蓮の小僧
別に我々はあのような下民に期待などしていない
ヴァンジャンス様の…金色の夜明け団の理想を
体現するのは我々だ!」
予想通り
この一言を皮切りに、招かれた5人を愚弄した
言葉が次々と聞こえてきた
「こんな所に呼ばれるくらいだから
スゲー奴らだと思ったのに他の奴らと
変わらねえじゃねえか!!」
皆が一斉に下民と呼ばれた黒の暴牛の子に注目する
金色の夜明けの団員が魔法を仕掛けたが、
その子の魔導書から出てきた黒い剣で魔法ごと斬った
「いいかコンチクショー!!
オレは必ず"実績"を積んで…魔法帝になって
オマエら全員黙らせてやる!!!」
この暴牛の子…!魔法を打ち消した…!?
魔力を感じられないのに、そんなことができるなんて
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作者名:お腹すいた | 作成日時:2023年5月31日 11時