検索窓
今日:16 hit、昨日:7 hit、合計:12,001 hit

戦功叙勲式 ページ29

「魔法騎士団員になってもう1年も経つんだ」

一人で食事をとるには随分と広い食堂で
ぽつり呟く

そしてレオと出会って2年

最近は魔法騎士として
忙しない日々を送っていたので
時の流れが早く感じた

今日は皆任務やらで出払っている
私は筋トレとランニングをこなし早めの夕飯中だ

団長とレオは今入団試験の会場にいる

「可愛い後輩とかできたりするのかな〜」

そうこうしているうちに2人は帰ってきた

「おかえりなさい〜!
なんか面白い子いました?」

「魔力が全くないのに
黒の暴牛に入団した男はいたな!
黒い剣で相手の魔法を斬っていた!」

「箒で飛ぶことすらできていなかったしな
突然ヤミが試験会場に降り立つから驚いた」

なんか凄いことが起きたみたいだった

それにヤミ団長が選んだのだから
面白い子に違いない

どんな子だろう

怖くないと良いな

期待と不安を織り交ぜながら
これから出会う男の子のことを考えていた

影響力の凄まじいあの子と出会い
この物語も大きな転換期を迎えることになる


後日
私達は魔法騎士団本部に来ていた

「では…戦功叙勲式を始めよう…!」
 
戦功叙勲式が魔法帝の開始宣言で始まる
ここには特に多くの星を獲得した団の
団員と団長たちが集まっていた
 
「星取得数7 紅蓮の獅子王団
レオポルド・ヴァーミリオン!!
君に二等中級魔法騎士の称号を授与する!!
兄である獅子王団団長と同じく
君の炎魔法の威力は圧倒的だね〜〜!
やり過ぎに要注意かな」
 
「悪に容赦など必要ありません」

「星取得数6 紅蓮の獅子王団
A・カーマイン!
君に三等中級魔法騎士の称号を授与する!
冷静で的確な状況判断力と
結界魔法による防御力は圧倒的だね〜〜!!
もう少し積極的に攻撃魔法を使えるともっといいね!」

私は近頃自分の魔法について悩んでいた
状況判断の末、攻撃魔法の使用は火力の高い
レオや他の団員の方が適任であることが多い

もちろん強化できるように特訓しているが
私の攻撃魔法は火力よりも
相手を拘束する方に特化している

メレオレオナ様に特訓をつけて貰った時に
一度発現したきりの「魔ごと敵を拘束する魔法」
はやく自分のものにしたい

それに私は

レオに星取得数も等級も先を越されてしまった
このままじゃレオの隣に立つ資格なんてない

もっと役に立たないと

世界の理を壊す者→←あなたに首ったけ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:お腹すいた | 作成日時:2023年5月31日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。