団長と狛犬 ページ24
「すみません!
抱き寄せてもらった時に団長から
いい匂いがしたし、大人の余裕を感じたし
かっこいいし頭がパンクしそうです!」
そう直球で言われたら誰でも照れるだろう
Aは特に欲しいものはないと言っていたので
目星をつけているものがあった
それを買いに行く為「ここで少し待ってろ」と伝えたら
捨てられた犬の様な顔でこちらを見てきた
戻ってきた私を見るとすぐに明るい表情に戻った
実に分かりやすい
Aはまるで犬のようだな
「欲しいものはないと言っていたから
目星をつけていたものがあってな
気にいってもらえるといいんだが…
任務や雑務などAはいつも頑張ってくれている
これで少しは癒されてくれればなと思う」
そう伝えると笑顔がその表情をより明るく彩った
ピンク色の花模様が描かれたオブジェが
可愛らしいルームフレグランス
香りはフレッシュ フローラル ノート
軽やかなフローラル系の香り
「えっこんな素敵なものいいんですか??
(というかこれ高いんじゃ…)」
「ふふ。Aは本当に分かりやすいな。
気にするな。遠慮なく使ってもらえたほうが嬉しい
それにもうすぐクリスマスだ
そのプレゼントだと思えば受け取ってくれるな?」
「わーい!ありがとうございます!私もお返ししますね」
「お詫びだからお返しは不要だぞ」
「いや渡します!
というかさっきの状況を誰かに見られていたら
まずくないでしょうか!?
フエゴレオン団長は絶対ファンクラブあるはず!
ファンの方に殺される!」
「あるはずがないだろうそんなもの!」
ファンクラブの点は杞憂だったが
後にさらに面倒なことが起きるのであった
時々Aは支離滅裂な発言をする
面白く見ていて飽きない
それでいて素直で、いつも明るく
誰かを守ることができる強い心を持つ
Aを気にかけるレオの気持ちも分かる気がするな
後日
「早速ルームフレグランスを使いました!
すごくいい香りでとても気に入りました!
ありがとうございます!」とAから報告を受けた
彼女は軽やかな足取りでこの場を後にする
ふんわり彼女の残り香が漂う
気に入ってくれたようで何よりだ
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作者名:お腹すいた | 作成日時:2023年5月31日 11時