君との距離、急接近。 ページ20
ヤミ団長達が帰った後
レオにお姫様抱っこのままがっしりと抱えられている
「レオ、もう下ろして、自分で歩けるから」
無視して私の部屋へ向かうレオ
そして私はベットへ降ろされ、
レオの手が私の頬を包みおでこをくっつけてきた。
なになに近い近い
「おい、A顔が赤いぞ 熱でもあるのか？」
「エッないないない！」
「それに、最後にあの暴牛の団長と何を話していたのだ？何か耳元で囁かれていたようだが
その時からAは茹蛸のように
顔が真っ赤になっていたな。」
「えっと、その、なんでもないよ」
そう言い切る前にレオに抱きしめられた
「A
以前もっと危機感を持った方がいいと言っただろう」
明かりがついていない薄暗い部屋
夜も更けて皆が寝静まった頃の時刻
上がる体温
私たちの少し荒くなった呼吸と
早まる心音以外何も聞こえない
レオの息が首筋にかかり身を捩る
この時間がずっと続くと、心臓がおかしくなっちゃう
「レオ…？どうしたの？」
「いやなんでもない！いきなりすまなかったな!
オレはもう寝る!おやすみ!」
ハッと我に帰ったレオはそう言い切って
自分の部屋へと戻っていった。
暗くてよく見えなかったが
微かに耳が赤かったような気がした。
翌日。
「帰りが遅くなるようなら予め伝えておけ！」
とフエゴレオン団長から怒られチョップを食らいました。
「A！体調はどうだ！？熱などはないな！？」
レオは何事もなかったかのように
いつも通りのテンションの高さで話しかけてきた
でもいつも通りで良かった
(昨夜はすごく緊張した
でも、レオに抱きしめられるの心地よかった
って何考えてるの私！！！)
(昨夜は何故かAを抱きしめてしまったぁぁ！！
オレの腕の中にすっぽり収まる
Aは可愛らしかった！！
って俺は何を考えている！！！)
まだ未熟な彼らはお互いに
胸の高鳴りの正体には気づかない
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作者名：お腹すいた | 作成日時：2023年5月31日 11時
