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ヤミ・スケヒロという男 ページ19

「おい犬っころ 腹減っただろ、メシ行くぞ」

お言葉に甘えてご馳走してもらうことにした

「食えねえものねーか?
オレのアッシー君で店まで移動するか」

「アッシー君?」

「オレのアッシー君」を探している間に
ヤミ団長はいろんなことを教えてくれた

自分も異国生まれで魔法帝にお世話になったこと

私の魔法で創成した鳥居などは、ヤミ団長の出身地の
「日ノ国」に存在するものと似ていること
私のお父様も「日ノ国」出身の可能性が高いとのこと

そして仲間のことを話してくれた

「隙あらばナンパするやつ
ずっと呑んだくれてるやつ
食ってばっかなやつ
そいつらもオマエみたいに働いてくれるといいんだが」

「団員の方達のことをとても信頼してるんですね
ヤミ団長が選んだ人達ならやる時はやってくれますよ!
そのうち国一番の英雄になったりして!
まあ、最強の団は私たち紅蓮の獅子王団ですけどね!」

「犬っころのくせに言うじゃねえか」

黒の暴牛の皆さんのことを話すヤミ団長の顔は
とても優しかった。


「テメーどこほっつき歩いてんだフィンラル!」


「えー!ヤミさんがこんな時間までどっかいっちゃうからでしょ!? あっAちゃん久しぶりー!
今日もかわうぃーねー!」


…アッシー君ってフィンラルさんか


夕飯をご馳走になった上に
ついでにとのことでアジトまで送っていただいた

アジトの入り口見覚えのある影が2つ
仁王立ちをしているようにもみえる

「遅ォォォい!!今何時だと思っている!!」
「そうだぞAよ!もう深夜じゃないか!」

「うわ熱血真面目大王いるよ
過保護は嫌われるよ〜いやマジで」

「まだ23時なんですけど!」

「てかAって、あの爆発ヘッドのこと好きなの?」

「!?そ、そういうんじゃない!!!!」

ヤミ団長が耳元で囁いてきた
顔が茹蛸のように赤くなる

「いや必死
じゃあこの犬っころ返すわ」


「おい、ヤミ!何をする!」


ヤミ団長は私の首根っこを掴んでレオの元に投げた
レオは慌てて地面に落ちぬよう、大事そうに私を抱える

わ、お姫様抱っこされた

「…っと。A大丈夫か!?いくら団長といえど
許せぬ!それに隣にいるのはこの前のAを
誑かしたやつだな!?」

「いや、オレは何もしてないって!!」

「じゃあな犬っころ アタック頑張れよ〜」

違う、そういうんじゃないのに

なんかすごいヤミ団長に遊ばれてる気がする!!

君との距離、急接近。→←お父様を知る男



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作者名:お腹すいた | 作成日時:2023年5月31日 11時

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