男性が怖いんですっ！【平野紫耀】

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『お先に失礼します、お疲れ様でした！』

「お疲れ様〜」

「お疲れ〜！」


バイト仲間や社員に挨拶をして今日のバイトは終了。
帰る支度をしてお店を出て、毎回迎えに
来てくれる仕事終わりのお母さんの車に乗る。


母「バイトお疲れ様」

『お母さんもお疲れ様！』


エンジンをかけ、車が動き出す。


『…ねえお母さん』

母「んー？」

『今週の土曜日、水族館行ってくるね』

母「あら珍しい…！彩音ちゃんと？」

『うん、あと…』

母「え？」

『ひ、平野君って言う人と、廉君って言う人と…』

母「ええぇ！？！？男ぉ！？！！？？」

『うわあびっくりしたぁ！大声出さないでよ…』


驚いたときにめいっぱい声出すところは私と一緒だ。
さすが親子。


母「Aどうしたの…！？男の子と遊ぶなんて…！」

『じ、実はね、最近よく話しかけてくる男子がいて…』


私はお母さんに平野君のこと、そして廉君のことを
話した。


母「……なるほど、それで4人で水族館行くことになったのね」

『そうなの…』

母「まあ確かに、彩音ちゃんの言う通り2人は
悪い人じゃなさそうね」

『お母さんも、そう思うの…？』

母「うん、大丈夫よ。彩音ちゃんも一緒でしょ？」

『うーん…』


彩音もお母さんも大丈夫って言うなら、
大丈夫なのかなぁ…でもやっぱり不安はあるというか。


『そういえばさ、前から気になってたんだけど
なんで私は男性恐怖症になったのに、お母さんは
平気なんだろう？』


お母さんはお父さんにあんなひどいことをされたのに
今は平気で男性も普通にいる職場で働いている。

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