スカブロ世界のイレギュラー【wrwrd】 (ページ10)

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攻略8日目ページ10

「教会やんけぇ、こりゃあれやな、セーブするとこに違いない」

僕達はまたワープする前の場所へ戻ってきていた。
先に転移していたトントンさん達が冗談を言いながら真っ直ぐ進んでいく。
急いで後を追う。

「おっ！おお！ゾムさん！あれを見てくれ！」

少し興奮したようなトントンさんの声。
階段を降り切るとそこは小さな部屋があり、奥にゾムさん、トントンさん、鬱さんが集まっていた。
何か変な模様の小さな台座があるようだ。

「ちゃきーん！」

ワクワクと言った声で台座の上に置かれていた…目玉？のような物をゾムさんが手に取った。

「…シッマがきてない！」
「シッマ～！」

キョロ、と目線を泳がせたゾムさんがハッとしたように言えばトントンさんが笑いながら呼びに行く。

「あ、悪い悪い。今から行くわ」

まったく悪びれてさそうなあっけらかんとした声で答えるコネシマさん。
遠いところにいるみたいなのに鮮明に声が聞こえてくるのは、まぁそういう仕様なんだと思う事にする。

「Heyこっちだ！」
「こっちか！」
「シッマこっちだ！」
「そっちか！」
「こっちだ！」
「そっちか！」

彼らは漫才でもしてるのだろうか。
テンポのいい掛け合いにクスリと笑う。

「いくぜええええ！チャキンッ！」

コネシマさん達が合流して速攻台座に目玉が嵌められる。
その瞬間、何かが爆発したような音と、煙みたいなもの。

「「「いええええええええええええぃ！！」」」

ビックリして目を見開く僕を余所に湧き上がる歓声。
どうやらこれは喜ばしい事らしい。

「なんやA、変な顔やな！」

驚きで固まり目をぱちくりさせている僕に気付いたゾムさんが近寄ってきて、彼より低い位置にある僕の頭をぺしぺしと優しく叩く。

『いや、だって急に…あれは何？』
「んー、説明するとな、この世界には浮いてる島が何個もあるやろ？そん中にアレと同じのが50個あって、さっき入れた、エンダーアイって言うんやけど、それを嵌める事て達成数が上がってくねん」
『へぇー…それがこの世界の目的？』

台座に近付いてまじまじと見つめる。
どうやら本当に目玉だったらしいそれは、キラキラとしていて綺麗だ。

「他にも目的はあんねんけどな、まぁそのうちの1つって感じか」
『なるほどね…うん、ありがとう、一つ知識が増えたよ』

この世界の事を教えて貰えるのは本当に助かる。
もしかしたら、その台座を探してくるくらいなら僕にも出来るかもしれない。
期待に胸を踊らせる。