46話 ページ49
『でも、今こうやって真剣勝負して、スッパリと負けて、グルッペンさんの意思も聞けて、皆さんが受け入れてくださるのなら。
私はこれからも先輩に面倒を見て欲しいです』
なんだか先輩に告白でもしている気分だ。
ある意味そうなんだけど。
そっちの感情は私達の間には無い。
他より仲のいい先輩と後輩。
兄妹のように、仲のいい二人。
「…あっは、なんやそれ。
当たり前やんか！お前の面倒見きれるんは俺しかおらんやろ！」
先輩の声にいつもの活気が戻る。
これでこそ私が慕う先輩だ。
「なんやお前ら、仲ええなぁ」
「当たり前やん何年一緒におると思ってん」
『私が19の時ですからまだ3年程ですねぇ』
「わりと最近やん！！」
どっと笑いが起こる。
ああ、これからはこの人達と一緒に、ゲームして、会話して、遊んだりするのだろう。
なんて楽しそうな毎日だろう。
ファンはお終いだ。
心入れ替えて、仲間として関わらなきゃ。
少し寂しいな。
「あぁ、そうだ。LOOKよ、別にファンだと公言するのやめなくてええんやで」
『…ぇ？』
「面白そうやないか！コネシマの後輩で、我々のファンだと言うのに躊躇いの無い殺意を抱く女性メンバー！PSはゾムやショッピくんに負けず劣らず！」
殺意高いファンキャラを突き進め！と言われても…それでいいのだろうか？
ファンがメンバーにいるという事を隠そうとせず、むしろ公にするなんて。
「案ずることは無い、俺の見立ては外れない」
「霊感言うやつですねぇ」
うんうん、面白そうや、なんて皆が頷くから。
それならお言葉に甘えてそうさせてもらおう。
ファンをやめなくていいのか、嬉しいなぁ。
「お前達にもう一度問おう、LOOK嬢を仲間として受け入れるか？」
「「「ハイル･グルッペン！」」」
あはははと皆の笑う声。
ようこそーなんて歓迎の言葉を掛けてくれる。
「…涼雨A改めLOOK。殺意高いファンとしてしっかりと皆さんを葬っていきます！！よろしくお願いします！！」
「あはは、普通に有り得るから怖いわー」
「LOOKちゃんPSやばない？」
「他にどんなゲームやるん！？」
「シッマの後輩殺意高すぎひん？お前は殺意引き寄せる吸引力でも持ってるんか？」
ーーーーさぁ、ネットの隅で視聴者に愛されていた生主の女の子
彼女のメンバー入りに視聴者様達がどんな反応をして
これからどんな風に彼らとの歴史を創り上げていくのか
それはまた、次のお話で
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青い矛盾 - 題名に引かれて来ました！すごい面白かったです！！即続編に走りますε=(ﾉ･∀･)ﾂ (2019年4月15日 7時) (
レス) id: 10fd6c1f88 (このIDを非表示/違反報告)
nia(プロフ) - Toruko さん» 内容と共に、趣味で描いている絵の方までお褒めいただけるなんて嬉しさ至極の極みです(泣)ありがとうございます！ (2019年3月2日 23時) (レス) id: 2a4204c7ec (このIDを非表示/違反報告)
Toruko - 絵ステキって思って見てみたら内容もステキ。神ですか、好きです！！！！ (2019年3月2日 21時) (レス) id: 96e095864b (このIDを非表示/違反報告)
nia(プロフ) - とうふさん» あああありがとうございます！心無いけど優しいシマさんをどう描こうか毎回悩まされます…彼らしさが無くなってなければいいのですが(汗)よろしければこれからもうちのシッマさんをどうぞよろしくお願いします！ (2019年3月2日 14時) (レス) id: 2a4204c7ec (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - えええシッマ最高すぎません...？？マフラーのくだり最高にきゅんきゅんしました大好きです....！！ (2019年3月2日 13時) (レス) id: 492d52f663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nia | 作成日時：2019年2月26日 13時
