生放送の主役は私だ！【wrwrd】

39話 ページ42

昨日はあれから数時間ほど飲んで食べて騒いで数人がベロンベロンになって数人が食害によって駆逐されてお開きになった。
既に0時を過ぎていて、家の方向が同じらしいショッピくんのバイクによって送り届けられた。
他の人は歩きやらタクシーやら。
だからショッピくんはお酒を飲んでいなかったのか。

一眠りしてから昨日は遅かったので諦めたシャワーを浴び、私は今、PCに向かい合っている。

『はーい始まりました。LOOKの放送です』

≫≫るーちゃん、ちゃーす！
≫≫土曜の昼からって珍しいね？

『今日はお仕事お休みなので』

≫≫LOOKが休みでもこっちは仕事よー！なんて日だ！
≫≫臨時放送嬉しすぎてハゲそう

『ふふ、ハゲるものがあるんですか？』

≫≫泣きそう
≫≫突然のdisりに胸きゅん

『disじゃないですよ、まだまだお若いでしょ？って意味です』

≫≫彼女は笑いながらそういうのであった。完
≫≫ワー、ヤサシイナー

『ふ。今日はですねぇ、マイクラやろうと思います！』

≫≫初っ端AVAじゃないの珍しい
≫≫マイクラ？
≫≫何するの？

『皆でPvPしましょう』

今日はたっぷり時間があるので明日に備えて特訓しようと思うのだ。
ルールはまだ詳しく聞いていないので、いつも通り2チームに分かれてのチーム戦。
本当なら同じルールにしたかったのだが仕方ない、プレイヤーを相手にするのだから練習にはなるはず。

≫≫おうお前俺も入れろ

一つのコメントが目に付く。
もしかしなくとも彼だろう。

『ログインはいつも通り早い者勝ちですー。特例はありません、コテハンつけてよ先輩』

≫≫これでえぇやろ@先輩

先輩の登場に湧き立つリスナーさん達。
貴様はどこに行っても人気者だなおい。

≫≫先輩入れたげてー
≫≫先輩は特例の特例
≫≫お前らわかっとるなぁ@先輩

なぜここのリスナーはこんなにも先輩の事が好きなのだ。
私、先輩について褒められるような事は言ってないのに。
ちょっと嫉妬。

『ダメです。先輩だろうがなんだろうがリスナーはリスナーです』

私はお前に甘くないぞ。

≫≫しゃーないなぁ、はよ鯖立て@先輩

参加する気は無くならないらしい。
ハイハイ、とマイクラを起動していつものPvPサーバーを起動する。
鯖名、IPアドレスは詳細に書いてあるので省く。

『それじゃ、5分後にログイン戦争始めます。皆さん是非参加してくださいね』

それから休憩を挟みつつ、22時まで同じ事を繰り返した。


ちなみに先輩はスキンとIDを変えていた。らしい。

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