38話 ページ41
「いやー、やっぱ女の子がおるってええなぁ」
ニコニコニマニマデレデレ笑いながら私を見続ける鬱さん。
女好きと称される彼はやはり女ならなんでもいいのだろうか。
私一人いたところで何も変わらないだろうに。
「あれやで、反対派のやつもおるけど、アイツら別にAちゃんが嫌いなわけとちゃうから」
表情も私を見る目線も変わる事無く放たれる言葉。
鬱さんを見遣る。
「アイツらなりにAちゃん事心配してるんよ、男ばかりの集団やからなぁ。ロボロが言うてんのも、アイツDTやから可愛ええ女の子と話すん緊張しちゃうってだけやで」
「お前何余計な事言ってんねや！」
名前を出された事に鬱さんの隣に座るロボロさんが反応した。
なんか怒っているが、小さくて迫力なくて可愛い。
ロボロさん可愛い。
これさっきも言ったな。
はた、と私と目が合ったロボロさんは顔を赤くしながら気まずそうにすぐ目を逸らし、また大人しく座る。
可愛い。
鬱さんを見れば「な？」と可笑しそうに笑っている。
彼は本当に周りをよく見ている。
仲間のフォローも忘れず、私へのフォローも欠かさない。
彼が愛されるのも頷ける。
「よし！皆よく聞き給え！次の日曜21時、マイクラで戦争を行おう！」
どうやらトントンさんとの話し合いが終わったらしいグルッペンさんが、パン！と一度両手を合わせ大きな声を上げる。
「お前らどーせ予定なんかないやろ？お嬢さんも、大丈夫かな？」
俺らにも予定くらい聞けよー！という声を耳に入れつつ頷く。
今日は金曜日。
思ったよりも早い開戦だ。
「ふむ。お嬢さんはコネシマにディスコードやサーバーについて教えて貰ってくれ。さぁ戦争前の晩餐だ、今は敵味方関係無く楽しもうではないか！」
「「「「いぇーーーい！！！！」」」」
既に楽しんでいると思うのだがそれを口にするのは野暮ってもの。
好きなもん頼め！とシャオロンさんからメニュー表を受け取り、それを開く。
なんだかんだ言うが我々だ!の人達と食事するまたと無い機会だ嬉しくないわけがない。
それならば今この時を十分に満喫しようではないか。
「ショッピくん生一つ頼んでくれんか？」
「ショッピくん、チーズたっぷりピザとエビグラタンとナポリタンとデミグラオムライス頼むんだぜ！」
「生一つっすね、了解です」
今あからさまにゾムさんの注文聞き流したな。
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青い矛盾 - 題名に引かれて来ました！すごい面白かったです！！即続編に走りますε=(ﾉ･∀･)ﾂ (2019年4月15日 7時) (
レス) id: 10fd6c1f88 (このIDを非表示/違反報告)
nia(プロフ) - Toruko さん» 内容と共に、趣味で描いている絵の方までお褒めいただけるなんて嬉しさ至極の極みです(泣)ありがとうございます！ (2019年3月2日 23時) (レス) id: 2a4204c7ec (このIDを非表示/違反報告)
Toruko - 絵ステキって思って見てみたら内容もステキ。神ですか、好きです！！！！ (2019年3月2日 21時) (レス) id: 96e095864b (このIDを非表示/違反報告)
nia(プロフ) - とうふさん» あああありがとうございます！心無いけど優しいシマさんをどう描こうか毎回悩まされます…彼らしさが無くなってなければいいのですが(汗)よろしければこれからもうちのシッマさんをどうぞよろしくお願いします！ (2019年3月2日 14時) (レス) id: 2a4204c7ec (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - えええシッマ最高すぎません...？？マフラーのくだり最高にきゅんきゅんしました大好きです....！！ (2019年3月2日 13時) (レス) id: 492d52f663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nia | 作成日時：2019年2月26日 13時
