37話 ページ40
「俺はAが勝っても距離置くんは認めへんぞ。こいつ俺おらな餓死すんで」
別にいつもご飯を食べないわけじゃない。
立ち寄ったコンビニでふと目に入った肉まんとか食べたくなったりするでしょ？
ショッピくんみたいやなぁと笑うロボロさんの声を聞きながらちらりと隣を盗み見る。
ショッピくんと目が合う。
…イケメンや。
イケメンしか言ってないがそれだけ語彙力が無くなるくらい皆さん想像以上にイケメンなんだよマジで！
ファンの皆様に教えてあげたい！
「ならば反対派が勝てばいいだけの話や。仲間入りもせず、お前は好きに絡んだらいい。コネシマの思い通りの結末や」
「…そうか、せやな！せやんな！」
チョロすぎて将来が心配になります。
さっきまでの剣幕はどこに、わっはっはと大口開けて笑う先輩。
そう、このゲームはグルッペンさん、私、先輩、この三人に置いてそれぞれに利益があるのだ。
勝てば、の話だが。
「どうするお嬢さん？」
先輩を言いくるめられた事に満足したのか、ふふんと笑いながら再度私に向き直る。
この人と先輩が相手では更に分が悪い。
仕方ない、勝てばいいのだ。
私のゲームスキルをフルに活用出来る時。
『…わかりました。この勝負、受け入れます』
「そうか！嬉しいゾ！！」
眩しいくらい純粋な笑顔。
この人はこんなにも楽しそうに笑うんだな。
「そうと決まれば早速日時を決めようではないか！トン氏、撮影がない日はいつだったかな？」
「まったく…今日撮れなかったからそれを考えたら…せやな、早くて次の日曜か、来週のこの日やな」
手帳を開いて確認するトントンさんとグルッペンさん。
手帳持ち歩いてるとかほんとママかよ。
その他はまた会話や食事を楽しんでいるようだ。
「ほれ、お前も食えや」
唐揚げが一つ置かれたお皿にまたひとつ焼き鳥が置かれる。
肉ばかりなんですがそれは。
「せやせや、遠慮なく食ったらええで！」
嫌いなもんあるかー？と言いながら別の小皿にサラダを取り分け箸と一緒に私に手渡してくれるゾムさんは絶対モテる。
顔が良いとかのレベルじゃなく、性格も良い。
「食いたいもんあったら言ってくれれば注文するんで」
仲間入りは反対派のショッピくんも、さすがにこの先輩を相手にするお人好しだ。
無愛想だけど気にかけてくれる。
ここまでしてくれるのだ、何も手をつけずに帰るというのは逆に失礼だろうと判断した私はとりあえずサラダから手を付ける。
笑顔でこちらを見る鬱さんの視線が痛い。
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青い矛盾 - 題名に引かれて来ました！すごい面白かったです！！即続編に走りますε=(ﾉ･∀･)ﾂ (2019年4月15日 7時) (
レス) id: 10fd6c1f88 (このIDを非表示/違反報告)
nia(プロフ) - Toruko さん» 内容と共に、趣味で描いている絵の方までお褒めいただけるなんて嬉しさ至極の極みです(泣)ありがとうございます！ (2019年3月2日 23時) (レス) id: 2a4204c7ec (このIDを非表示/違反報告)
Toruko - 絵ステキって思って見てみたら内容もステキ。神ですか、好きです！！！！ (2019年3月2日 21時) (レス) id: 96e095864b (このIDを非表示/違反報告)
nia(プロフ) - とうふさん» あああありがとうございます！心無いけど優しいシマさんをどう描こうか毎回悩まされます…彼らしさが無くなってなければいいのですが(汗)よろしければこれからもうちのシッマさんをどうぞよろしくお願いします！ (2019年3月2日 14時) (レス) id: 2a4204c7ec (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - えええシッマ最高すぎません...？？マフラーのくだり最高にきゅんきゅんしました大好きです....！！ (2019年3月2日 13時) (レス) id: 492d52f663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nia | 作成日時：2019年2月26日 13時
