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廉「拗ねたん？」
こういうところだと思う。
本気で突き放されれば
私だって今頃とっくに廉のことは
諦めていたに違いない。
でも廉は結局、
私を突き放そうとはしない。
それが分かっているから
また私はこうして甘えてしまうのだ。
「…拗ねた」
廉「ハハっ、そのまま一生拗ねとけ」
「……っ…、れ！」
くるっと身体の向きを変えると
一瞬にして時が止まる。
目の前に見える整った廉の顔。
可笑しいぐらいに黙り込んでしまう。
「……ねぇ、廉」
首を傾け不思議そうな顔をする廉に触れ、
親指で頬を撫でる。
「彼女いないならさ、私と付き合おうよ」
廉「……その冗談もうやめろ (笑)」
スっと私から離れると
何事もなかったかのように
振る舞うから意地になって
廉を軽く突き飛ばす。
「冗談じゃないってば！」
廉「はいはい」
どれだけ私が仕掛けても、
どれだけ好きだと伝えても、
返事をくれるどころか
相手にさえしてもらえない。
「本気なんだけどなー」
廉「わかったって」
そんな廉に今日も振り回されて。
翻弄されてかき乱されて。
それでもやっぱり好きな気待ちは
日に日に増していくばかりだった。
「もう暗いし帰ろっかな」
廉「んー、気ぃつけてな」
「うん、じゃねー」
廉「おん」
でもいつか、なんて
そんな確信のないことを考えては
頬を緩ませ胸踊らせる。
だって、ほら。
私より廉のことを理解してる女の子なんて
ひとりもいないんだから。
こんなにもずっと。
ずっとずっと一緒に過ごしてきたんだから。
……きっと。いつか。
私と同じぐらい。
いやそれ以上に廉だって……
別に今じゃなくていい。
遠い未来の話だっていい。
そんなことを考えてしまうぐらいには
私はあまりにも危機感を覚えていなかった。
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しぃたん(プロフ) - 遠回りでも周りを傷つけても良いから最後は2人が結ばれて欲しい…です。泣。ちょっと平野君とくっ付くのが早かった…もう少し貫いて欲しかったってのが個人的な感想です。最後まで楽しみにしてます！！ (2021年6月20日 19時) (
レス) id: fbd6917c8c (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - みさん» コメントありがとうございます＾＾もう下書きはすべて終えていてこれから徐々に公開していく予定ですので、これからも是非お付き合い頂けると幸いです！(；；) (2021年6月20日 0時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - yuka111117さん» はじめまして、コメントありがとうございます＾＾いつもお付き合い頂きありがとうございますとても嬉しいです。これからも是非ご愛読よろしくお願いいたします(；；) (2021年6月20日 0時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
み - 廉くんの気持ちが全くよめなくて行動もずるくて苦しいですね…何で主人公を選ばないんだよっと怒りも湧いてきます笑 とにかく話がどう進んでいくのか楽しみです〜 (2021年6月19日 23時) (レス) id: 5885128d74 (このIDを非表示/違反報告)
yuka111117(プロフ) - 初めまして、みうさんの作品いつも読んでいます。結衣さん、無神経すぎて好きになれないですね。はやく廉と別れて欲しいです。 (2021年6月19日 23時) (レス) id: 153b5c7d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2021年3月15日 19時
