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部活も何もしていない私は
夏休みほど暇な期間はなく
毎日ただ何の意味もなく
ボケっと過ごしていた。
「あー結局何も進まなかった……」
紫耀に誘われ
溜まっている課題を終わらせようと
涼しいカフェの店内で教材と睨み合うこと
かれこれもう数時間。
紫耀といるとついつい喋りすぎてしまい
口元だけが動いて作業が進まない。
だから、結局何も終わることないまま
ただ世間話を繰り広げていた。
紫「まぁまた集まればええやん」
疲れるほど何もしてないのに
グッと背筋を伸ばして深く息を吸う。
紫「あ、せや。この後ちょっと付き合ってや。」
「んー？別にいいけどどこ行くの？」
紫「映画」
「映画？」
紫「前Aが見たいって言っとったやつ。俺も見たいなーって。」
「いいじゃん！行こ行こ！」
.
映画館までの道中
スキップなんかしちゃったりして。
心躍らせながら
館内に足を踏み入れたその時。
見覚えのある後ろ姿に思わず身を潜める。
「ちょ、紫耀こっち！」
紫「えぇ！？」
「…なんであの2人一緒にいるの？」
紫「んー？…あ、あれって」
私の視線の先。
わずか数メートルの距離。
紫「もしかして前にAが言ってた廉くんの家の向かいに引っ越してきたって子？」
「…うん、そう」
紫「へぇー、あの子がねぇ」
グッと堪えて目を瞑る。
心を落ち着かせて、決して乱れないように。
「…廉、何も言ってなかった」
紫「ん？」
「結衣ちゃんと遊ぶとか、何も…」
紫「A、どうすんの？こっち来るで？」
「どうするって言われても、、逃げる？」
紫「なんで疑問形？」
どうしようかと迷っているうちに
徐々にこちらに近づいてきた廉と
バチっと音が鳴るように目が合ってしまう。
「…っ………」
廉「A？」
隣に並ぶ彼女は私の姿を捉えた瞬間
気まずそうに顔を地面に向けていた。
「……紫耀、行こ」
紫「え、でも」
「いいから」
廉の顔を見ないように横を通り過ぎて
紫耀の腕を引っ張り足を進めた。
紫「ほんまによかったん？」
「ん？」
紫「なんか廉くん話したそうにしてたけど」
「あーいいのいいの！気にしないで！」
とは言ったはいいものの。
私の頭の中は廉でいっぱいだった。
本当はこの後の出来事も、映画の内容も、
何も頭に入っていなかった。
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しぃたん(プロフ) - 遠回りでも周りを傷つけても良いから最後は2人が結ばれて欲しい…です。泣。ちょっと平野君とくっ付くのが早かった…もう少し貫いて欲しかったってのが個人的な感想です。最後まで楽しみにしてます！！ (2021年6月20日 19時) (
レス) id: fbd6917c8c (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - みさん» コメントありがとうございます＾＾もう下書きはすべて終えていてこれから徐々に公開していく予定ですので、これからも是非お付き合い頂けると幸いです！(；；) (2021年6月20日 0時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - yuka111117さん» はじめまして、コメントありがとうございます＾＾いつもお付き合い頂きありがとうございますとても嬉しいです。これからも是非ご愛読よろしくお願いいたします(；；) (2021年6月20日 0時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
み - 廉くんの気持ちが全くよめなくて行動もずるくて苦しいですね…何で主人公を選ばないんだよっと怒りも湧いてきます笑 とにかく話がどう進んでいくのか楽しみです〜 (2021年6月19日 23時) (レス) id: 5885128d74 (このIDを非表示/違反報告)
yuka111117(プロフ) - 初めまして、みうさんの作品いつも読んでいます。結衣さん、無神経すぎて好きになれないですね。はやく廉と別れて欲しいです。 (2021年6月19日 23時) (レス) id: 153b5c7d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2021年3月15日 19時
