・ ページ22
「逃走手段は？」
「ビック・マム暗殺と同時にバカ登場だ」
「そう俺登場！シュロロロロ…
いいか？空を飛べる俺様が脱出用の鏡を持って
会場内に突入する」
「ブリュレを連れてきたことは
お前らの大手柄だ
これ程迄に逃走に役立つ能力はねえ」
「はっ…褒められても嬉しくねえぞ
この野郎〜！」
「用が済んだら全員素早く
シーザーの鏡の中に飛び込め
辺りはまだビック・マムの奇声に
包まれている
後は悠々と鏡の中を逃げるだけ
てめえらの船にも人の出入りできる鏡を
用意しておけ」
「大きな鏡か…あ！ドレッサーがあるわ！」
「鏡があれば最短距離で
島から脱出できる」
「ミロワールドなら
サニー号迄も一瞬ってわけね」
「うまくいきそう！」
「いや油断は禁物だ」
「ペドロの言う通りじゃ
何かほんの些細な事でも間違えば
途端に死に直面する」
『それに相手に能力者が他にもいた場合
私達能力者が頑張らないといけない
能力にも限度はある
それ程危険な事』
「互いに船に行き着いたら共闘もそこまで
後は全力で縄張りから抜け出すんだ
武運を祈る」
「シュロロロロ…」
「よし！」
「よさそうじゃのう」
「お茶会の開宴は10時だったな
後2時間半か
俺は部屋に戻らねえと、新郎だからな」
「俺達もだ
仮の護衛の準備にかかるか」
「なあベッジ頼みがあんだけどよ」
「なんだ」
「おもしれえ登場する時に」
「面白さにこだわるな！
死ぬぞ」
『サンジさんちょっと…いい？』
「ああ…でも時間が」
『いいの、大した事じゃないし』
「ど、どうしたの？」とサンジさんは私に目線を
合わせるようにしゃがみこむ
『そんな事ないと思うけど
絶対死なずに戻って来るって約束して欲しい』
「…っ、ごめん
Aちゃんは怪我ひとつなく待っててね｣
自分がした事にまだ後悔しているそんな顔をしながら
サンジさんは自室へ向かっていった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 101人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨飾 | 作成日時：2022年8月26日 23時
