…第弐拾仇幕… ページ32
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まずこの世界で大切な物は何か。これは簡単だ、物語の中心という意味ならば新撰組と鬼。この二つに尽きる。
という所でクドイようだが一度確認したい。昨晩の色々で、この世界は私が存在したなりの結果を見せる事が解った訳だ。だとすれば中心から距離を取っていてもただ動きにくいだけなので積極的に関わりにいかなければならない。
つまり私に残された選択肢、というより私自信が選ぶべき選択肢は大雑把に言って一つだけだ。
重要な人物が死ぬべきでない場所で死んだり、あるはずのない事が起こったりするのを防ぎたい訳なのだから
とにかくその重要な人達に積極的に関わり、千鶴ちゃんの時のような事が起こったらその場の判断で何とかする。
…わかってはいた、わかってはいたが、やはり実に粗放な結果だ。
それよりも問題は”どちらにどう接触するか”と”自分の立ち位置”をどうするかである。
先ほど重要なモノとして上げた二つのうち選ぶとするならば、俄然新撰組だろう。
…そもそもどこに居るのか解らないのもあるし、鬼の方を言いくるめて同行する流れに持ち込んだりも出来ないし。鬼は人間よりも強いのだから。大抵のイレギュラーも何とか出来ると思う。観察するのならやはり新撰組、千鶴ちゃんの居る方だろう。
まぁ、そうだよね。新撰組側に関わると事になるよね。うん、こんな回りくどい考え方しなくても知ってた。
昨晩は顔を隠しても無かったし、替えがないのだから着ている物も同じだ。千鶴ちゃんに思いっきり見られてるんだから、無関係の入隊希望者を装ったところで、「あ！昨日の…」ってなったら早速意味がない…やっぱりどうしたもんか。
「結局はここが問題なんだよねぇ…」
ああ、と大仰に頭を抱え込む。そういえばサラシだけでも替えたいけど、替えないし自分で綺麗に巻けるかも怪しいし。そんな事より新撰組問題だよぉ…。
鬼についての知識を知る者として知識を与える代わりに保護を要請する？…いや、風間や千姫が言ってたことくらいしか知らないし、突っ込んだ事聞かれても答えられないし。
…いやでも待てよ？指名手配された大罪人でもないんだし、案外命を守るためには仕方なかったとか何とかそれらしい事並べたらこれ普通に行けるんと違うか…？
も、もう一回整理しよう。私の存在がなぜ厄介かって、第一に狂気のままに殺戮を行う隊士を見られたから。第二にその隊士を殺したから。第三にどこの誰かわからないから。
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。 - 文才がすごいですね！引き込まれるような作品で、今まで見たことのない、新しいトリップものかなーと思いました。とても面白かったので、次の更新を楽しみにしています。 (2017年4月14日 16時) (
レス) id: f3711a96f0 (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - 不思議な作品に釘付けでした！続きが気になります！更新頑張ってくださいね(*￣▽￣)ノ~~ ♪ (2016年10月5日 8時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 帝 | 作成日時：2013年6月1日 23時
