白の彼女は３ ページ7
理沙side
理「不器用だなぁほんとに…」
ぽんさんは酔っ払ってるし、Aはとっくに夢の中。時刻は十一時、忙しいアイツのことだからまだ起きてるだろう。
携帯を手に取って電話をかける。ほんと、私何してんだろ。良い先輩ですかって話だ。こんなことするキャラじゃないかもだけど、それでもやってあげたいって思うんだよなぁ、不思議と。ぽんさんにも言えることだけど。
目の前の二人は、私にとって大切な仲間であり、ライバルであり、親友だと思ってる。
どれだけ大切な存在か、分かってんのかなぁ。
マ「もしもし」
理「あ、もしもし？ごめんね夜遅くに」
マ「いや、大丈夫ですよ」
相変わらず真面目だなマサイも。Aが泊まりに来てることを伝えると少し驚いていて、どうやら聞いていなかったらしい。
理「明日の一時ってなんかある？」
マ「明日は何も無いです、朝は仕事してるかもですけど…」
理「その時間にA迎えに来れたりする？」
マサイが言葉を詰まらせる。やっぱりなんかあったんだ、Aと。二人ともお互いを一番大切にしてるのに、そのくせ不器用で。だから応援したくなるのかもだけど。
マ「……了解です」
理「ん、じゃあまた明日ね」
＿＿
昨日の夜そんなことがあったから、今の私の使命は超綺麗なAの姿をマサイに見せること。若いんだから、焦らずにお互いの考えを尊重すればいいと思う。沢山失敗して、また愛を確認して、それだけでAの心はきっと満ちていくから。
部屋着で戻ってきた彼女にドライヤーを貸したり、寝起きのぽんさんと一緒にメイクしたり。色々やってるうちにお昼で、すっかり用意を終えたAは相変わらず綺麗だった。
「うぅ…緊張する」
美「大丈夫大丈夫！どーんと行ってこい！」
理「そうだよ、どーんと行け！」
「…頑張ります」
いつもニコニコふわふわしたAが不安そうで、そんなに心配することないと思うけどなぁなんて思う。
これから二人はどこに出かけんのかな、ドライブかな、遊園地かな。どこに行ったとしても、二人ならきっと楽しめるんだろうな。喧嘩しても、それでもやっぱり一緒にいたいのなんて当たり前。Aもマサイもその意図が丸わかり、相変わらず可愛いカップルだ。
約束の十分前にインターホンが鳴り、Aの肩が分かりやすくビクリと跳ねる。でもやっぱり早足で玄関へと向かう姿を見て、ぽんと目が合って笑みが零れた。ほんとほっとけないよ、あの子は。
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ぬ(プロフ) - じつさん» ありがとうございます！ (2020年12月3日 16時) (
レス) id: cbf1ca0616 (このIDを非表示/違反報告)
じつ(プロフ) - ぬさん» 飴と蜜という作品になります。よろしければご覧くださいませ。 (2020年12月3日 7時) (レス) id: 8122a9a6a8 (このIDを非表示/違反報告)
じつ(プロフ) - 苑歌さん» 返信したと勝手に思っておりました、遅くなってしまい申し訳ないです。飴と蜜という作品になります。よろしければご覧くださいませ。 (2020年12月3日 7時) (レス) id: 8122a9a6a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ(プロフ) - 面白かったです！裏ver見たいのですが、作品名で検索かけても、じつさんの作品一覧みても見つかりません。どうしたら見れますか？ (2020年11月30日 22時) (レス) id: cbf1ca0616 (このIDを非表示/違反報告)
苑歌(プロフ) - とても面白いです！裏が見当たらないのですがどうしたら良いでしようか？ (2020年6月13日 2時) (レス) id: b9c45128c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じつ | 作成日時：2019年5月29日 18時
