9話 ページ9
小柳津先輩のバイト先らしい、学校からそう遠くないガストに着いた。
なんでも、「知り合いの先輩」とやらがここで働いてるらしく、私に会ってみたいと言ってくれてるらしい。福尾先輩は私の事をどう話したんだろ、誇張されてなかったらいいけど。
ソファ席に案内されて、ドリンクバーを注文。鈴木先輩と小柳津先輩はまだ喧嘩してて、仲の良さが伝わってくる。
り「もうすぐ先輩来るって」
「あ、ほんとですか」
り「うん。あ、来たきた」
福尾先輩の目線の先には、眼鏡をかけた小柄な人。今シフトが終わったらしく、店の制服のまま。
ざわくん「ごめん、遅くなって」
り「んーん、全然大丈夫だよ」
ざ「あ、Aちゃんだよね？初めまして」
「初めまして。えっと、金澤先輩…ですよね」
ざ「ふふ、ざわくんで良いよ」
皆からそう呼ばれてるし、笑ったかね…ざわくんは、思ったより可愛らしい人だった。私とあまり身長差は無くて、なにより凄く頭が良さそう。
なんだろ、小柳津先輩とは全然違う感じ。いや、小柳津先輩が悪いとかじゃなくてね笑
ざ「そろそろ文化祭じゃない？」
て「あ、そうそう！一緒に回るんよ」
ざ「え、Aちゃん大丈夫？」
「え、大丈夫ですよ笑」
仲良い子は文化部が多くて、皆部活の店が忙しいらしい。丁度誰と回るか困ってたから、有難かった。
り「Aのクラスは何するん？」
「お化け屋敷です」
り「お、いいねぇ。うちは焼きそばだよ」
ホントは私も食べ物とか売りたかったけど、お化け屋敷が圧倒的に人気だったから仕方が無かった。小柳津先輩と鈴木先輩のクラスは喫茶店らしい。いいなぁ。
二日間の文化祭のうち、私のシフトは初日。先輩達はまだシフト決まってないけど、初日に合わせてくれるらしい。有難い。
て「あ、Aちゃん明後日空いてる？」
「明後日…日曜ですか？空いてますけど…」
と「プール行くんやけど、来る？」
て「おい！俺が言おうとしてた！」
プール…？さっき福尾先輩に聞いた話では"今度"やった気がする。隣の彼をちらりと見れば、悪戯っ子みたいにニヤリと笑った。
り「今度って、明後日も含まれるよね？」
「なんで言わなかったんですか…」
り「んー、来て欲しかったから？」
「行きますけど…」
来て欲しかったからって…何それ。この人は、本当に。
いっつも振り回されて、勝手にドキドキして、悩んで、苦しんで。
…期待しちゃうじゃんか、そんなの
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かのい(プロフ) - じつさん» ありがとうございます！ (2019年6月8日 10時) (
レス) id: 1702f55027 (このIDを非表示/違反報告)
じつ(プロフ) - かのいさん» 固定になっていましたか！申し訳ないです、直ぐに修正させていただきます、いつもありがとうございます！ (2019年6月8日 7時) (レス) id: 886d351a0b (このIDを非表示/違反報告)
かのい(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュンします！名前は固定なんですか？できれば固定じゃない方がいいです… (2019年6月8日 0時) (レス) id: 1702f55027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じつ | 作成日時：2019年4月23日 22時
