2話 ページ4
あなたside
「い、いらっしゃい!とりあえず、そこじゃなんだから入って」
イマイチ状況が理解できていないものの、彼らはお客さん。接客は店員の仕事、お店の中に入ってもらう。
中学校で仲良くなったメンバーとの久しぶりの再会だった。私も動画投稿に誘われたんだけど、
両親が忙しいのでいうのでやむを得なかった。
1番大きなテーブルに案内して、注文を聞いていく。
「ご注文は?」
マサイ「俺、とりあえずコーヒーで」
シルク「俺ミルクティー」
全員の注文を取り終えて店長に伝達。飲み物だけだったのですぐにテーブルへ。
皆全然変わっていなくて、相変わらずの和気あいあいとしたこの感じが、やっぱり落ち着くなって思った。その雰囲気に、学生の頃は助けられたんだっけ。
ボーっとしながら様子を眺めてたら、なぜか私も会話に混ぜてもらえることになり、一番近いマサイ君の隣にゆっくりと腰を下ろす。
シ「まさかここで再会するとはね笑」
マ「ビックリだよな、ほんとに」
「私だってビックリだよ、画面上の人々と化していたからね笑」
モトキ「見てくれてるんだ、動画。」
「うん、YouTubeハマっちゃって」
ンダホ「え、じゃあさくらちゃん出てみる?」
「……え?」
ンダホ君が発したその言葉に、またも開いた口が塞がらなくなる。いや、Youtube好きとは言ったけどさ、まさかそんなのが許されるわけないじゃん。私ただの一般人だし。大学も卒業して、絶賛就活中の普通の人だよ?
訴えるようにシルク君の方を見たけど、勘の良いシルク君なのに察してくれることはなかった。
シ「おー、いんじゃね?」
「いや、え、ちょっと待って。私映るの?」
ぺけたん「じゃーねぇ、さっそく撮影しよぉ!」
ダーマ「酔いすぎだろ笑」
ザカオ「ほどほどしてよ?」
うちの店にはお酒もあって、みんな結構酔ってるようだった。ぺけたんは、別格だけど。
酔ったその雰囲気も合わさって、私が映るという話はとんとん拍子で進んでいく。
シ「今から撮影しようかと思ってたし、写ってみなよ。」
「ほんとに、いいの……?」
マ「いいと思うよ、さくら可愛いし」
「なっ!」
ほろ酔い状態のマサイ君が急にそんな事言うもんだから、思わずドキッ!となる。こんなこと言われ慣れてないせいもあって、顔が赤くなるのが自分でも分かる。
「ちょ、いきなりそんなお世辞いいから!」
恥ずかしいのがばれたくなくて、必死の思いでそう言うしか出来なかった。
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じつ(プロフ) - ぽぽさん» ご丁寧にありがとうございます。嬉しいです。PINK編の方も楽しんでいただければ幸いです!https://uranai.nosv.org/u.php/novel18/0mn0m2206k5/ (2019年12月23日 21時) (レス) id: d7aec3a975 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ - 初めまして!!今じつさんのお話にドハマリしています!PINK編のURLの方を貼っていただけないでしょうか?お手数をお掛けしてしまい、申し訳ございません。よろしくお願いします。 (2019年12月21日 12時) (レス) id: a896d747de (このIDを非表示/違反報告)
じつ(プロフ) - はーちゃんさん» めっちゃ嬉しいです!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2018年9月30日 7時) (レス) id: d7aec3a975 (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん(プロフ) - めっちゃ面白い!いろんなyoutuberさんたちか出てきて嬉しい(^O^)更新頑張って下さい! (2018年9月30日 2時) (レス) id: 237af81b63 (このIDを非表示/違反報告)
じつ(プロフ) - 霜月さん» ありがとうございます、嬉しいです!これからもこの作品を楽しんでもらえたら嬉しいです(*^^*) (2018年9月29日 23時) (レス) id: d7aec3a975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じつ | 作成日時:2018年9月14日 21時