21話 ページ23
貴方side
朝食に作ったのは、卵とじの雑炊。
皆にも好評で、よかった。
マサイ「めっちゃうまかった、ごちそうさま。」
『よかった、お粗末様でした。』
洗い物をしていると、マサイ君がわざわざ伝えに来てくれた。
お皿を洗い出すマサイ君を見て、
『私やっとくから大丈夫だよ?』
マサイ「低血圧の人は朝は特に無理しちゃダメですよ。」
『知ってたんだね。』
マサイ「学生の頃もそうだったでしょ。」
『自分でも覚えてないや。』
マサイ「ずっと見てたからねぇ。」
『…ありがと。』
マサイ君は私を照れさせる天才だ。
マサイ「ん?」
マサイ君が首をかしげて微笑む。
その何気ない仕草さえ愛おしく思う私は重症だ。
皿洗いが終わり、キッチンからマサイ君と一緒にみんながゲームしているのを見ている。
当たり前にこうやって、大好きな人と笑いあえて、ほんとに幸せ…
そんな風に思うとまた前みたいに涙があふれてきそうになる。
『…大好き。』
ゲームの音で聞こえてなかったはず。
心がいっぱいになって思わずこぼれちゃったから、聞かれてたとしたら恥ずかしすぎる。
マサイ「それはズルいだろ…」
『え?』
顔を上げると、真っ赤になったマサイ君。
嘘…まさか聞かれてた…?
『あ…えっと…』
恥ずかしすぎて何か言おうとすると、唇を柔らかい何かがふさいだ。
こんな状態になったことが無くて、何が起こったかわからない。
唇が解放される。
『あっ、えっ?…えっ!!』
マサイ「…俺のファーストキスだから。」
『いや、わ、私もだけどっ!』
なんとかそれだけ言うと、マサイ君はいつものいたずらっ子の顔になって
マサイ「ファーストキスごちそうさん。」
と、耳元で囁いた。
『…こちらこそ。』
マサイ「今までで一番顔赤いね。」
『当たり前でしょ!』
私がそう言うと、マサイ君は少し微笑んでまた耳元で囁いた。
マサイ「…俺も大好き。」
『っ〜!』
マサイ「よっしゃ、新年初ゲームするか!」
『わっ、私も!』
シルク「お、やろーぜ!」
モトキ「手加減しないよー!」
『どんとこい!』
このメンバーに出会えて、ほんとに良かったって、毎日思います。
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じつ(プロフ) - ぽぽさん» ご丁寧にありがとうございます。嬉しいです。PINK編の方も楽しんでいただければ幸いです!https://uranai.nosv.org/u.php/novel18/0mn0m2206k5/ (2019年12月23日 21時) (レス) id: d7aec3a975 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ - 初めまして!!今じつさんのお話にドハマリしています!PINK編のURLの方を貼っていただけないでしょうか?お手数をお掛けしてしまい、申し訳ございません。よろしくお願いします。 (2019年12月21日 12時) (レス) id: a896d747de (このIDを非表示/違反報告)
じつ(プロフ) - はーちゃんさん» めっちゃ嬉しいです!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2018年9月30日 7時) (レス) id: d7aec3a975 (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん(プロフ) - めっちゃ面白い!いろんなyoutuberさんたちか出てきて嬉しい(^O^)更新頑張って下さい! (2018年9月30日 2時) (レス) id: 237af81b63 (このIDを非表示/違反報告)
じつ(プロフ) - 霜月さん» ありがとうございます、嬉しいです!これからもこの作品を楽しんでもらえたら嬉しいです(*^^*) (2018年9月29日 23時) (レス) id: d7aec3a975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じつ | 作成日時:2018年9月14日 21時