1話 ページ3
あなたside
「いらっしゃいませー」
年越し3日前。平日のお昼すぎ。
私のバイト先の喫茶店は割と空いていて、お客さんは3組程度だった。
ホットコーヒーを入れる準備をしていると、お店の固定電話が鳴りだした。
店長に目配せされたので、受話器をとる。
「はい、喫茶店花空です」
？「あ、もしもし。予約をお願いしたいのですが……」
「ご予約ですね、少々お待ちください」
予約のことはまだ分からないので、近くにいた先輩に代わってもらうようお願いする。
先輩「お電話代わりました。はい、本日八時からですね？
貸し切りも可能ですがよろしいでしょうか？はい、了解しました、お待ちしておりますね。失礼致します。」
電話が切れたのを確認して先輩にお礼を伝える。七人のお客様が貸し切りの予約をしてくださったらしい。貸し切りなんて言うのは久しぶりで、なんとなく胸が高鳴った。
先輩「さくらー」
「なんですか？」
貸し切り準備のために一旦お店を閉めて机のセッティングをしていると、先程の先輩に声を掛けられる。
先輩「俺、暖房で声やられたかも」
少し苦しそうに先輩が言う。その声は少し掠れていて、確かに話しにくそうだった。
「あー、確かにちょっと掠れてますね」
先輩「そー。だからさ、申し訳ないんだけど接客のメイン任せてもいい？」
「もちろんです。無理しないでくださいね」
先輩「ありがとな、助かる」
8時2分前。既に準備を終えた店内でソワソワと待機しているとカランコロンと扉が開く音がした。
「いらっしゃいませー！ お待ちしており……え？」
扉の方を向くとそこには思わぬ人物が立っていて、私の口は開いたまま塞がらない。だって、数年ぶりの彼が、そこにはいたのだから。
「マサイ……くん？」
マサイ「え、さくら？」
見慣れた幼馴染が後ろに人を連れて立っていた。
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じつ(プロフ) - ぽぽさん» ご丁寧にありがとうございます。嬉しいです。PINK編の方も楽しんでいただければ幸いです！https://uranai.nosv.org/u.php/novel18/0mn0m2206k5/ (2019年12月23日 21時) (
レス) id: d7aec3a975 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ - 初めまして!!今じつさんのお話にドハマリしています!PINK編のURLの方を貼っていただけないでしょうか?お手数をお掛けしてしまい、申し訳ございません。よろしくお願いします。 (2019年12月21日 12時) (レス) id: a896d747de (このIDを非表示/違反報告)
じつ(プロフ) - はーちゃんさん» めっちゃ嬉しいです！これからも頑張りますので、よろしくお願いします！ (2018年9月30日 7時) (レス) id: d7aec3a975 (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん(プロフ) - めっちゃ面白い!いろんなyoutuberさんたちか出てきて嬉しい(^O^)更新頑張って下さい! (2018年9月30日 2時) (レス) id: 237af81b63 (このIDを非表示/違反報告)
じつ(プロフ) - 霜月さん» ありがとうございます、嬉しいです！これからもこの作品を楽しんでもらえたら嬉しいです(*^^*) (2018年9月29日 23時) (レス) id: d7aec3a975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じつ | 作成日時：2018年9月14日 21時
