【男主】人質はっぴーらいふ【ﾜﾝﾋﾟｰｽ】 (ページ9)

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【Aside】

翌朝。

母さんの声と朝食の匂いで目が覚めた。

｢おはよう、母さん…｣

｢まだ寝ぼけてる笑｣

そう笑ったのは妹だった。

｢あれ？母さんは？｣

｢外。洗濯干してるよ｣

窓の外を見ると弟と母さんで洗濯物を干しているのが見えた。

｢父さんは仕事。お兄ちゃんとそろそろ出発する支度しないとじゃない？｣

言われてみればそんな時間だ…

昨日貰ったパンがこんがり焼かれている。

それを口に頬張ると、小麦とバターがふわっと広がった。

｢んまぁ…やっぱおばさんとこのパンが1番美味しい…キッド達にも食べさせたいなぁ…｣

｢んふふっ｣

｢ん、どうしたの？｣

急に笑う妹を見て少し怪訝な顔をすると、むっと顔をしかめる妹。が、すぐ笑みを戻して

｢いやぁー、お兄ちゃんその海賊団が大好きなんだなぁって｣

｢大好き？｣

｢だって、昨日からほとんど海賊団での話してるよ｣

そう言って笑顔を向ける妹。

大好き、ねぇ…

｢まぁ…そうかも笑｣

あー、みんなに会いたくなって来ちゃった笑

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｢あらぁ、あなた達ね？Aがお世話になっております～｣

母さんの声が庭から聞こえる。

｢あっ｣

うわぁ、ほんとにお迎え来たぁ。

しかもキッドとキラーが直々に…笑

急いで荷物を持ち外へ出る。

｢キッド！キラー！｣

2人の元に駆け寄る。

にしても、母さんと並んでるの見ると改めてでかいなぁって←

｢A迷惑かけてない？大丈夫？｣

｢もぉ、母さんったら｣

俺達の会話にクツクツと笑い声をあげるのはキラー。

キッドはと言うと…いつも通りではない？

なんか、緊張してる？

なんでや……

｢A、そろそろ｣

｢うん、わかったよキラー。じゃあね母さん、また来年。｣

｢えぇ、キラーさん達に迷惑かけるんじゃないよ～？｣

まだ言うかっ！笑

俺達は船に向かった。

途中でおばさんのとこでパンを買った。

それから、丘の上にも寄らせてもらった。

俺が喋ってる間、キッド達は少し離れたところで待っていてくれた。

｢見える？あれがうちの船長と、その相棒。2人ともすんげー強いんだぜ！｣

｢……俺、頑張るから。ちゃんと見ててね、おじさん…さて！｣

また来年！
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