日常って？ (ページ4)

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笑顔が可愛いなぁページ4

「君か～店主がよく話す店員ちゃんは」
わぁ、笑った顔優しさが溢れてるなぁ。顔立ちも整ってる。
「えっと、大丈夫？」
「ふへっ！Σ(￣□￣;)」
「なんか………ごめん」
クスクスとその人は笑った。初対面なのに顔ジロジロ見ちゃって………変な奴って思われたかな………？
「いや、反応が可愛いなぁ。と思って」
「あ、そんな………ありがとうございます。」
か、可愛いなんて初めて言われたよ～！恥ずかしすぎて顔が赤くなるのが自分でも分かる。
「この子はAだよ」
店主が私の事をその人に紹介する。
「僕は緑川光です。Aちゃん宜しく♪」
「宜しくです！」
バッとわたしは、頭を下げる。すると、よしよしという風に緑川さんは私の頭撫でた。顔がどんどん赤くなるよ！どうしよー！
「いつまで頭下げてるの？Aちゃん。」
「す、すいません！」
「あ、Aちゃん。店主。そろそろ時間だから行くね。今夜また、来るね」
そういうと緑川さんは鞄を持って出ていく。私は、ついその背中を見て
「行ってらっしゃい！」
と言ってしまった………。しまった……！つい。
緑川さんは一瞬驚いたようすだったけど、すぐにニコリと笑って
「うん、行ってきます♪」
と言ってくれた。
素敵な人だな～。それが、私と緑川さんの出会いだった。

緑川光目線
僕は、よく行く居酒屋に顔を出して後輩達と飲みに行くために予約をする。店主とはとても気が合う。だから、僕はこの店を選ぶ。ゆっくりするつもりはなかったのだが、どうやら、かなりの時間が経っていたらしい。店員の女の子が入ってきた。その子はとてもあわてていた。あぁ、僕がいるからか。でも……この子。なんだか話しかけてくる様子がなかったから僕から話しかけてみた。
「君か～店主がよく話す店員ちゃんは。」
少しだけ話しかけ方がおかしいとは思ったけど、訂正はしなかった。変なくらいが逆にこの子には良いかなと思ったから。すると、その子の反応はあまりにも面白かった。Aちゃんって言うのか～。覚えておこ～。
仕事の時間が迫ってきたので、店から出ようとすると、不意にAちゃんが
「行ってらっしゃい！」
と言った。驚いた。でも……どうしよ、毎日言って欲しいと思う自分がいた。勿論、僕は
「行ってきます！」
と言った。でもね、Aちゃん。僕は、君に接客してもらうことが何回もあったんだよ？
……覚えてなかっただろうけど。でも、これからはちゃんと……ね？
それにしても可愛い笑顔だな