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主のいないこの本丸は特別に政府から調査の依頼などを受けて生活をしている
本当なら俺たちは刀解させられ、新しい主のもとへ行くのだろうが
俺たちの場合は_____
「はぁぁ〜畑当番終わった！！光坊、冷たい麦茶ないか？」
「はい、鶴さんお疲れ様」
「おっありがとな！長谷部は今日も机仕事か？」
「あぁ、政府から調査の依頼が来てる。それをうけてすでに第二部隊が遠戦に向かったからその報告を」
「…………俺たち長いこと戦ってないな」
「毎日の手合わせはあるけどね、」
「…………主が存在しないのだから仕方がない」
俺たちの場合は、
主が一方的にこの本丸を離れた
だかこの本丸の中にはまだ主は帰ってくるという微かな希望を持っている者もいる
その者達を考慮して政府がこのような形を取ってくれたのだ。
もうそんな望みは捨てた方がいいというのに
『ねぇねぇ、主ってなぁに？』
「っ！」
「、おっと……A、いつからそこにいたんだ？こりゃ驚いた」
『桜の花びら…ひろったからあげようと思って！にひひ！』
Aは…本丸の_俺たちのことをまだ理解していない。
…いや、正しく言えばAが離れていくのを恐れて俺たちが話していないんだ。
また、あの時のように
「…A、今は読み書きの稽古の時間じゃないのか？」
『うぇ！？いや、大丈夫！休憩中！！』
「ほ〜う、歌仙が探し回ってるんじゃないか？」
『…だって歌仙の話長いんだも〜ん』
「ほら、遊んでないで戻れ戻れ」
『ちぇ〜長谷部のけち〜』
大切なものを失うのは
あまりにも恐すぎる
「…なんとか行ったね、A」
「長谷部がいなかったら俺達どうなってたことやら」
「…あいつには、まだ早いんだ」
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