此れから、どうしましょう。【文豪ストレイドッグス】

17.事件現場 ページ19

「これだから襲撃は嫌なんだ！」

国木田さんが怒り乍何やら手帳に書き込んでいる。国木田さんの胃に穴でも空かなければ良いけど

皆で片付けを始め、散らばった書類や本を拾う。賢治君は黒服さんたちを投げていた。

「賢治君、此方の人達もどうぞ」

「あ、有り難う御座います！」

2人程の黒服さんを引き摺って渡す。
意外とこの黒服さん軽い。

「Aちゃん、意外と力持ちだね」

「幼児化しても、意外と力とかはそのまま何ですよね」

私はクラスの女子の中でも力持ちな方に入っていたらしく、こういう重い物は私の担当だった。

以前のクラスの事を考えて散らばった書類を整理していると、不意に名前を呼ばれた。

「Aちゃーん！行くよ！」

「え、何処にですか？」

「殺人現場！」

明るくそう云う乱歩さん。
厭、明るく云ったら駄目だよね

「私が行っていいんですか？
掃除とかもありますし、留守番でいいですよ
それに只の事務員ですから」

「此も新人教育の一貫だ。それに、社員の特性を知ることだって必要だからな」

「……はぁ。」

正直自分の行く必要性が感じられないのだが、ご指名されたからには行かなくてはいけないだろう。
周りのものをさっさと片付けると、バックを持って乱歩さんの方へと走っていった。

「んじゃ、しゅっぱーつ！」

……さりげなく手ぇ掴まれてるんですが、此れ確実に子供扱いしてますよね？






然し凄いよね、乱歩さん
異能力でもないしさ。私は展開知ってるから分かるけど…


あ、太宰さん引っ掛かってきた

「……おや？Aちゃんもいるのかい？」

あ、声かけられた

「Aちゃんも偶には如何だい？良いものだよ」

黙ってればイケメンなのにね。
残念イケメンだ

「流石に何か反応してくれない？」

「(残念な)イケメンだなって思ってました」

率直な感想を言ってみる。
すると何故か太宰さんが吃驚しているようだった。

「え？其れってどうい「太宰はさっさと降りてこれば？」

……そうですね」

結局乱歩さんに遮られた。残念ですね

太宰さんは身体をくねらせると、スっといとも簡単に降りてきた。
……降りられるならすぐ降りればいいのに




話が大分進んだ。まあ、私は何もしていなかった訳だが

「杉本！！お前が犯人の筈がない！早く銃を見せろ！」

あ、そろそろだね

取り出した銃を、乱歩さんの方に向け…

「まずい……」
「！！」

「くっ！！」

「杉本ー！！」


……あのさぁ
何で私に銃を突きつけてる訳？

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