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「無礼を働いたのはこちらなので、リドルさん？くん……が謝罪に来る必要性はないかと思います」
「……ですが、普通の家庭ではあの様な……ケーキなどは出ないんですよね……」
「あ、いや、栄養というか、その、食事に気を使ってるのは素晴らしいかと……」
「そのせいでAさんにご迷惑をおかけしたのは間違いないので……」
…………いや、そうだけども、そうですけども。
ああ、どうしよう。
この子と居ても会話が進まない、マレウスだったら普通に魔法の話だったりするんだろうけれど……。
いや、イデア？と紹介された事もあれ以来あっていないからこんな感じなのか……。
逃げ出したいと思うこの気持ちは相変わらず悪い癖だなぁ……。
ぼーっと紅茶カップを手に外の景色に視線を向けているとガタリと音がした。
視線をリドルに戻せば「ではこれで……」と俯いた顔のまま彼は頭を下げて部屋を出ようとする。
慌ててAも立ち上がり去っていくリドルの手を掴んだ。
「ふ、普通のケーキやスイーツが食べたかったらいつでも来てください！」
「でも、それだとAさんに迷惑が……」
「そこは上手く使いましょう、リドルのおば様からレシピを貰います、それを私の料理人に作らせます、もちろん、普通のケーキも混ぜますがレシピを貰って話をつければ済むはずです」
「そこまで、してもらわなくてももう来ませんから……」
「リドルは私の婚約者の1人でもありますから」
「……親の決めた事です、AさんはAさんの……」
「Aと呼んでください」
「A……ありがとう……もし、来れたらその時は、また、お邪魔するよ」
「はい、お待ちしています」
ご帰宅する、とメイドに告げれば準備が出来ているとリドルの載せた馬車を遠目に見ていた。
風が吹く中Aは自分の部屋のテラスに寄りかかる。
マレウスにリドル……これで親交は大体のところ掴んだ。
ただ、リドルの母の事を考えると婚約者から外されていくのも時間の問題だな、とAは考えた。
あの教育で行くといつか飲まれてしまうのではないかと。
マレウスに至っては行き届いた躾に家庭環境。
今の所第1候補として考えてもいいかもしれない。
残念だがこれでリドルを婚約者枠から外す理由はできたも同然だ。
「後は……あの青長髪……はぁ……気が重い……」
Aは寄りかかっていたテラスから離れると窓を閉め、そこに映る自分の顔にため息を静かに吐いた。
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+ちっく(プロフ) - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱ！！ご報告ありがとうございます！！これからもバンバン書きます←歪んでる (2021年3月31日 15時) (
レス) id: 0cbf2f128f (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 最初のところ、イデア シュラウドですよ、 とてもいい話ですので頑張ってください(^^)応援してます (2021年3月31日 12時) (レス) id: 89d20ac765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+ちっく | 作成日時：2021年1月26日 18時
