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帰宅早々大量の手紙に屋敷がてんやわんやしていた。
騒がしさを耳に、私は紅茶を飲みながら優雅に過ごしている。
なんとあの2人目の婚約？の候補であるリドルが来ると言うのだ。
しかも単独で。
残念ながら母親の方はあの一件から敵視されたのか手紙には何も記載はなかった。
良くあの硬そうな母親が私の屋敷に来るのを許したなぁ…とぼんやりする頭で考えていた。
1人目のイデアに至ってはあれからは全くといいほど音沙汰はない。
マレウスに至っては「また来てね」と笑顔で送ってくれた。
そして、今回はそのリドル。
交わした言葉は皆無。
「…ケーキのことに関して…まさか言いに？」
「Aお嬢様、リドル様がお見えです」
「…あ、あー…お、お腹が痛くて…」
ごめん、と続けようとして扉に目を向けるとサラリと揺れる赤髪。
ひっ！と思わず心の中で悲鳴を上げるとメイドが困った顔をしていた。
客間じゃなくてわざわざ私の部屋に来たの！？と驚く心を読んだのかリドルが心配そうな顔をしては頭を下げた。
「当然の訪問失礼します…前回のお茶会にて不備を働いてしまいその謝罪に来ましたが…体調が悪いのであれはまた出直しをし---」
「あ、あるぇー？き、気のせいだったみたい！ごめんなさいリドルさん！」
「本当ですか…？」
「本当です、こちらにどうぞ」
メイドが頭を下げ「お茶をご用意します」と静かに去ると同時に部屋へと踏み出すリドル。
内心ハラハラとした気持ちで椅子へ案内するAにリドルはニコリと微笑む。
Aもニコリ、と微笑むが自分が上手く笑えているか全くもって自信が無い。
むしろ要件に関して「謝罪」とあったがそれはこちらの問題だ。
お茶会に招待されたのにも関わらず私の横暴にて台無しにしたのだ。
その件に関しての手紙と気持ちながらの贈り物ではダメだったのかとAはド○○キとうるさい心臓を何とか保つ。
「あ、えっと…その…」
「…」
なんで喋んないんだ！？
下ばっか見てても何も無いんですけど！？
どういう事！？
焦りながらも平常心を装いながらAが覚めた紅茶を飲むも味など無いに等しく思わず音を立ててカップを置いてしまった。
あ、と思ったがタイミング良く部屋に響くノック音。
助かった、と先程のメイドが色とりどりのケーキやお菓子、そして数種類の紅茶を持ってきたことでAはやっと落ち着くことが出来た。
……本当何しに来たんだろう…この子は…。
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+ちっく(プロフ) - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱ！！ご報告ありがとうございます！！これからもバンバン書きます←歪んでる (2021年3月31日 15時) (
レス) id: 0cbf2f128f (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 最初のところ、イデア シュラウドですよ、 とてもいい話ですので頑張ってください(^^)応援してます (2021年3月31日 12時) (レス) id: 89d20ac765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+ちっく | 作成日時：2021年1月26日 18時
