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私の言葉にフロイドが体勢を立て直し、私の顔の横に手を付く。
「ね？」と困ったように笑いフロイドの頬を伝う涙を救うと「ホントに人魚になってくれる？」と聞かれた。
「延々じゃないよ？時間制限ありのとか…」と誤魔化しながらアズールへと目を向けるも姿はない。
あれー？と思っていると「人魚の鱗の欠片は！？」やら「人魚になる薬の材料は！？在庫切れ！？」等と話す声。
あー…と目線を再度フロイドに戻せば「…一緒に歌ったり…泳いだりしてくれるの…？」と掠れた小さい声が耳に届く。
Aが起き上がろうとするとフロイドがゆっくりAを支える。
「うん、だから人の困ることはしたらダメ…あ、えっと…悪い人を懲らしめたりするのは良いけれど…あまりこう…度が過ぎないようにするとか…わ、私のイグニハイドの生徒も…トラウマ持ちの人もいるから…」
「…うん…」
「私がトラウマ持って本当に二度とここにも2人にも話しかけないとかは嫌でしょ？」
「やだ！」
「じゃあ守って？出来る？」
「オレは出来る…」
うん、いい子、とフロイドの頭を撫でると背後から「私も出来ますので撫でて貰えますか？」と何時もの笑顔ではなく悲しそうな顔のジェイドがいつの間にか隣に座っていた。
1番動いてくれたのはジェイドだったなぁ…と思い「ジェイドが毛布でグルグルにしてくれたから風邪も引かなかったよ」と頭を撫でる。
その言葉にジェイドも涙目になるがぐっと堪え撫でるAの手を掴み「ありがとうございます」と左手に頬を寄せた。
「…ごめんね」
「もう良いよ、突然逃げた私も悪いし…2人に失礼な態度を先にとったのは私だから…お互い様で」
「お互い様にはならないですよ…」
「そうだよ…A死ぬところだったって…アズールに怒られて…初めてイデア先輩の怒った所見たし…」
い、イデア先輩？…ホタルイカ先輩とか呼ばれてるとか聞いた気が…。
そっちの方もそっちで可愛いんだけどなぁ…ホタルイカと人魚…うん、想像つかない…けど…。
私の髪が綺麗ならイデアの髪もきっと綺麗なんだろうな…。
「…A…A…！」
「わっ！」
「どうしたの？ぼーっとして…やっぱり昨日の今日だから…」
「え、あ、ううん、大丈夫、ごめんね、そろそろ時間だから帰らないと」
「お、送って---」
「イデア来てるから」
ジャージ宜しくね？とだけアッサリと帰っていく後ろ姿にフロイドは目を伏せジェイドも深く帽子を被り直した。
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+ちっく(プロフ) - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱ！！ご報告ありがとうございます！！これからもバンバン書きます←歪んでる (2021年3月31日 15時) (
レス) id: 0cbf2f128f (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 最初のところ、イデア シュラウドですよ、 とてもいい話ですので頑張ってください(^^)応援してます (2021年3月31日 12時) (レス) id: 89d20ac765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+ちっく | 作成日時：2021年1月26日 18時
