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ぴとっと手で触るとかすかだがゴツゴツとした作りにAは「おお」と歓喜の声。
マレウスに至っては最初目を見開いていたが「楽しい?」とキラキラ目を輝かせるAに尋ねた。
「あは、小さい」と笑うAにマレウスは自然とほころぶ。
未だに角から手を放さずじっくりと観察するA。
「いい、面白い」
「そう?」
「だって私にはないもの、ほら、両親とか、すごいなぁって、生え変わらないの?」
マレウスはそんなAの言葉に丁寧に返事を返していく。
Aは興味が湧いた眼で真剣に聞いてはすごい、とただ言葉を素直に受け止めていく。
そんなAにマレウスは“だめだ”とわかっていても素直に受け入れてくれるAにちょっとしたいたずら心が生まれた。
面白いね、と笑顔のAに「けどね…」と暗い顔のマレウス。
「この角…ね、最初に触らせた子と結婚しないといけなくて…」
「……え?」
「僕…Aちゃんと結婚しないといけなくなって…」
「え!!ごめん!!!わた、私そんな気じゃ!!!」
見るからに慌てるAに笑いをぐっと抑え込んでは顔を伏せる。
「そんな気じゃなかった」「ふいに触ってごめんなさい」「無効だよ」と慌てて口を動かすAにマレウスは限界だったが楽しそうに心の中で笑う。
「おばさまに何て言おう…」と悩み始めたAにマレウスは平常心を保ちつつAの手を握る。
「二人の秘密にしよう、A」
「そ、そうだねマレウス君」
「絶対誰にも言わないでね」
「うん!!二人の将来の事だもんね!!」
「…う、ん」
吹き出しそうなのを我慢してマレウスがAから手を放すとタイミング良くご飯を知らせに来た使用人がノックをしては二人を呼び掛けた。
「今行きます!!」とマレウスが応える前にAの元気な声が後ろからしてマレウスがまた吹き出しそうになった。
「楽しい」と一言言えばAの耳に入ったのか「楽しいねマレウス君!」とまた大きな声が聞こえた。
この“嘘”はとうとうマレウスの口から出る事はなくAの焦る姿をマレウスは堪能する事となる。
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「じゃあ、おやすみなさい」
「Aちゃんもおやすみなさい」
「…“ちゃん”…」
「え?」
「マレウスって言うから“ちゃん”とって」
「わかった、A」
「ずっとA、Aだったから慣れてなくて」
「“さん”も多いから疲れるよね」
「だね、よろしくねマレウス」
「こちらこそよろしく、A」
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+ちっく(プロフ) - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱ！！ご報告ありがとうございます！！これからもバンバン書きます←歪んでる (2021年3月31日 15時) (
レス) id: 0cbf2f128f (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 最初のところ、イデア シュラウドですよ、 とてもいい話ですので頑張ってください(^^)応援してます (2021年3月31日 12時) (レス) id: 89d20ac765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+ちっく | 作成日時：2021年1月26日 18時
