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久しぶりに会った彼女は美しかった。
髪が伸び、より一層心の中でAの存在が大きく膨らむ。
胸は魔法なのか無く、見た目は女性顔だが普通に珍しくもない。
声も高かったがそれもさほど気にならなかったが、唯一バレたとしたら匂いであり反応だろう。
ぼぅと木の上に巣を作る鳥たちを見ていたら足にコツンと石が当たる感覚に集中が切れ道を見るが人影はなかった。
が、小さい妖精がふよふよと一角の場所に集まるのを見て近づけば水色の恋焦がれた色。
必死でスマホで助けを呼ぶ相手の画面を見てしまい確信した。
『イデアたすけて』
の文字にチリッと胸の中で何かが焦げる。
そこから声をかければ驚き振り向く彼女。
ああ、随分と垢抜けて美人になった…ドラコニアの血も入っていればそうであろう？
慌てる彼女を堪能してからどう切り出そうと思えば石について謝られ逃げようとする彼女。
逃がすわけが無い。
思わず掴んだ腕がズルリと滑り手になってしまい危うく手袋を取りそうになった。
自分と同じ黒い手袋、と手元を見ていると何かが当たる違和感。
左手の…ああ…そうだったな…婚約者…だったな…。
どこに行く予定かを聞けば「イグニハイド寮…」と言う答え。
教室ではなく？と疑問に感じたがイグニハイド寮に対してなんの恨みもないが相手がそこの寮長ということもあり面白くない。
ある程度進んだところで道案内は終わりすっと、指でここを真っ直ぐに、と伝えた。
その時彼女と似た青い髪が見え眉間にシワが寄り添うになった。
「A！」
ぴくり、と隣の気配が揺れ焦った顔が見え楽しそうに口元が歪む。
恐る恐るこちらを見上げる彼女はなんと言う美しさだろうか。
下げられた眉に困ったように口をつぐむ彼女は悔しそうななんとも言えない感情に襲われる。
気がついた時には遅かったのだろう。
唇に触れる彼女の体温と初めてこんなに近くで見たであろう自分と同じ淡い緑色の瞳がとても愛しく感じた。
自分と同じ血が彼女の中で流れていると思うと堪らない。
やっとの事で唇が離れれば彼女の目に涙が浮かび頬に痛みが走った。
泣かせてしまった。
なのにそんな彼女の表情さえもそそられる…。
口元を隠しマレウスがペロリと長い舌で唇をなぞっているとAの姿が見えなくなった。
それでもマレウスはじっと見つめた後その場を後にしては余韻に浸る。
彼女は、Aは美しく、愛らしく…そして…とても美味だ…。
A…愛しているよ…。
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+ちっく(プロフ) - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱ！！ご報告ありがとうございます！！これからもバンバン書きます←歪んでる (2021年3月31日 15時) (
レス) id: 0cbf2f128f (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 最初のところ、イデア シュラウドですよ、 とてもいい話ですので頑張ってください(^^)応援してます (2021年3月31日 12時) (レス) id: 89d20ac765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+ちっく | 作成日時：2021年1月26日 18時
