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「詰んだ！」
Aが中々授業に来ないなーと思いスマホを弄ると「ごめん、迷子…」とメッセージが来た。
慌てて教室を出ようにも先生が来てしまいイデアはつい叫んでしまった。
しかし周りはすぐに授業に集中し担当のトレイン先生は「迷子か」とAの方向音痴を知ってる故欠席扱いはせず一応補習と赤ペンでノートに書き込んでいた。
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「やー…午前授業って言うからうっかりしてたら…まぁ…迷子よね…おじ様に渡された地図見てもわかりゃしない…うう…」
パンフレットの一部を切り取ったであろう地図にはクロウリー直々の文字で部屋から出て何分で図書室、そして何時には寝るように！と書いてある。
しかし無意味になってしまいAは「えーん」とパンフレットを胸ポケットにしまっては棒読みで散歩という名の散策をすることにした。
誰にも会いませんようにーと心の中で唱えつつ本当に人通りを回避していくA。
たどり着いたかと思えば遠くで金の音が聞こえ授業が終わったことがわかりAは「あ、やっちゃった、初日…」と落ち込んだ。
はぁ、と肩を落としトボトボと石を蹴って進んでいるとコツンと誰かの足に当たってしまった。
「げ」と慌てて謝るために近づいていくとその人影にAは慌てて近くの草むらに隠れる。
「…」
「なん、なん…なん…」
くるり、と振り返った本人は石に目を向け通りを見渡す。
しかし人影はない。
クッ…と喉元を鳴らすとその人物は次第に足を動かした。
「……まれ、まれうすが、いる…た、す、けて…」
「何をしている？」
「わあああ！」
「授業はどうした？」
耳元に伝わる生温い空気に悲鳴をあげて振り向けばマレウスが楽しそうに笑っていた。
落ち着けA！自分は新入生！いや、3年生だけどマレウスも3年生だったはず！対等！行ける！
すーはー、と落ち着かせるように呼吸を繰り返すとニコリと笑い「迷ってしまって」と他人のフリでAはガサガサと草の中から脱出する。
マレウスは「新入生か」とジロジロ見られAはそうです、と目を逸らす。
「あ、あと…」
「何だ？」
「石…足に当たってその…すみませんでした！」
ガバッと頭を下げて来た道を戻ろうと走り出すAの体が激しく揺れ恐る恐る振り返れば手に違和感。
「案内してやろう」と言われ心の中で「ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ」ともう一人の自分が吐血した。
勿論メッセージを見たイデアも同様リアルで吐血していた。
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+ちっく(プロフ) - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱ！！ご報告ありがとうございます！！これからもバンバン書きます←歪んでる (2021年3月31日 15時) (
レス) id: 0cbf2f128f (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 最初のところ、イデア シュラウドですよ、 とてもいい話ですので頑張ってください(^^)応援してます (2021年3月31日 12時) (レス) id: 89d20ac765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+ちっく | 作成日時：2021年1月26日 18時
