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あれからイデアが帰ったのは日付が少し変わってからだ。
見えなくなる姿を最後まで見送っては左手の薬指に光る指輪に口を付ける。
「そそそ、卒業したらけっけ……柘榴好きでござる？」と突然の柘榴に笑ったが「好きだよ」と応えると明るくなるイデアの表情につられて私も笑ってしまった。
素敵な旦那様ー、と一人部屋の電気を消しては独り言を呟く。
ベッドに入りAは気分が上がったままで中々寝付けず母に教えてもらった歌を口ずさむ。
そうしている内にうとうとと瞼が下がりそのままAは眠ってしまった。
それをホウキで飛びながらイデアが映像を見ているとイデアも嬉しくなり「素敵な奥さん」と呟き一人笑っては寮へと急いだ。
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「すごいこの服…胸がぺったんこ！」
「良いですか！絶対ぜえっったいに濡らさないでくださいね！破れたら必ず教員、私に報告すること！一応5枚程用意しましたが汚れたりしたらその時も言ってくださいね！」
「はい！おじ様！大好きー！」
「何この可愛い生き物！！」
卒倒するクロウリーにAは行ってきまーす！と用意された馬車に乗り込む。
本来ならば、と説明を受けた棺桶の話だが性別上まずAは呼ばれることは無い、それを理解した上でAはクロウリーと別々で行動し学園で合流することにした。
ガタガタと揺れる馬車の中Aは左手に黒い手袋をしていた。
そして手袋の中からでも分かる指輪のゴツゴツとした感触に頬がにやけてしまう。
狙うは1つ！
イグニハイド寮へ！！
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「鏡でっか…」
「新入生の方はこちらに並んでくださーい！！」
新入生の案内をする各先輩方に続きゾロゾロと人並みに紛れてAは隠れて行動する。
偽名についてはディア･クラウドになった。
クロウリーのクとウにシュラウドのウド、自分ながら天才だ、と導いた名前にまたしてもクロウリーが「可愛い！」と叫んだが名前の方はイデアが決めてくれた。
意味は？と聞けば赤くなった顔で「し、親愛…かわ、いい…大事…」とボソボソと教えてくれてこちらも「素晴らしい！」とクロウリーが太鼓判を押した。
よって！私は今日からディア･クラウドになる！
『ふむ、勤勉であり魔法に関しても申し分ない…』
「イグニハイド寮…イグニハイド寮…」
『そなたはそこがいいのか…？』
ただ今絶賛鏡さんにイグニハイド寮にしてくれと願いながら目を瞑ってます。
目の前の鏡はふむ、と考えた後に口を開いた。
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+ちっく(プロフ) - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱ！！ご報告ありがとうございます！！これからもバンバン書きます←歪んでる (2021年3月31日 15時) (
レス) id: 0cbf2f128f (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 最初のところ、イデア シュラウドですよ、 とてもいい話ですので頑張ってください(^^)応援してます (2021年3月31日 12時) (レス) id: 89d20ac765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+ちっく | 作成日時：2021年1月26日 18時
