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「…」
「…す、すごい大きいぬいぐる---」
「マレウス君見ないで!!」
「流石に目立ちますから…」
「もおおお!!」
使用人が運んで来た時隣のマレウス君の方が跳ね上がったのをAは見逃さなかった。
ゆうに2メートルを超えるほどの巨体のクマのぬいぐるみに驚いたのだ。
“ぬいぐるみ”とただ聞けば予想としては抱きしめて運べるものと思って居た想像がマレウスの頭の中で砕け散った。
ベットに寝かせれば完全に占領されてしまう幅と高さ。
使用人が去った後顔が赤いままのAと呆然とベッドを見ているマレウス。
「…あの、もっと大きいベッドに…」
「もおおお!!見ないでっ!!」
「…っ…」
「え」
「っくく…す、すみま…ぷっく…」
「え?何?笑ってる?」
肩を震しながらマレウスがベッドの横でかがむ。
それにAが近づき怪訝な顔をしているとまた小さくだが謝られた。
そこに部屋のノックとすっとぼけたおばさまが「あらー、大きいぬいぐるみー」と笑顔だった。
公開処刑だ…とAは一人その場で顔を青くさせてはニコリと微笑むおばさま。
「ご飯まで時間はありますし、息子に屋敷の中を案内させましょう」
案内もなにも…とAが呆れて居るとここで気が付いた。
そういえば何回も遊びに来てたのにマレウスに会うのは初めてだ、と。
じっと隣に並んだマレウスを見るとマレウスも視線に気が付いたのか「何か?」と目が合った。
そこでAは改めて自己紹介をしては初めて会った事を伝えた。
勉強が忙しくてね、と話すマレウスにAはさも興味なさそうに流す。
「頭いいの?」
「え…どうだろう…僕は誰かの…とか気にならないタイプだから…」
「ふーん」
「えっと…」
「大体の家の中とか把握してるよ、大方私とマレウス君が仲良く出来るように言ったんだよ」
「…じゃあ僕の部屋、案内する」
「え、あ、うん」
歯磨きセットや服をトランクから出していたAにマレウスも同じようにAの横でしゃがむとAは「じゃあ待って」とある程度の荷物を手にとっては整理していた。
「可愛いね」と横でAの使っているマグカップには大きなウサギがプリントされていた。
そして歯磨き粉には“イチゴ味”と書かれていてまたマレウスの肩が震える。
「見なくて良いから!!」とまたまた怒るAに「ごめんね」とマレウスは笑う。
むっとするAにマレウスがクスクス笑いAはマレウスの小さい角に目を向けた。
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+ちっく(プロフ) - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱ！！ご報告ありがとうございます！！これからもバンバン書きます←歪んでる (2021年3月31日 15時) (
レス) id: 0cbf2f128f (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 最初のところ、イデア シュラウドですよ、 とてもいい話ですので頑張ってください(^^)応援してます (2021年3月31日 12時) (レス) id: 89d20ac765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+ちっく | 作成日時：2021年1月26日 18時
