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うっすらと目を開けると暗い視界。
寝てた？とAが見慣れない天井にぼーっとしていると横でモゾモゾと何かが動く。
寝返りを打ったイデアの背中が見え、青い髪がサラサラと輝いていた。
まるで天の川見たい、とAがイデアの髪へと手を伸ばし触れると指をするりと通り抜ける。
綺麗…と呟いた言葉に思わず口を手で抑えるAだったがAは起きないイデアに安心したのかゆっくりと髪の毛へとまた手を伸ばす。
「私くせっ毛だから…こんなに綺麗に伸びないかも…」
「別にいいよ」
「！！お、起きてたの！？え、あ、起こしちゃった！」
「…声大きい」
「あ、ご、ごめん…起こしたのならごめんなさい…」
「…大丈夫」
ゴロン、とAと向かい合わせになるとイデアと目が合う。
あれ？とAが思っていると「前髪、Aが起きる前に切った…」と自分の前髪を引っ張るイデアにAは呆気に取られる。
が、すぐにふふっと笑うと「ありがとう、私も髪伸ばすね」とイデアに告げるとうっすらと付いた隈にだるそうな顔で「うん」とイデアは素っ気なく返す。
そのまま話す事が無くなったがAはイデアの髪をいじりイデアはそんなAの手元を見ていた。
「…ねぇ」
「なぁに？」
「婚約者…決めたの？」
「………」
「…決めたんならもう来ない方がいいよ」
嘘だ。
まだAは決めていない、むしろAの成長記録と共にアルバムと称した親の日記にはちゃんと書かれていた。
それを読んだ上での質問でありAは顔を伏せて「あ、あの…」と口を動かす。
小さく息を吐いて顔を上げるAの顔は赤い。
なにそれ、永久保存。
「…こ、婚約者なんだけど…」
「…」
「イデア…は私の事、嫌い…で、すか？」
「嫌いなら今日の挨拶断ってる」
「で、すよね…じゃあ、その…」
「僕の婚約者になって」
「え？」
「Aの婚約者にして、むしろ僕の婚約者になって」
「わ、私でいいの？…ほら、親が決めたと言うか…自分達で選んだ訳じゃない…し…」
「Aが良い、僕は」
「…嫌いにならない？」
「どうして？」
「あ、えっと…」
目を泳がすAに自分の性格を熟知されてるとは思っていないのだろう。
それでもイデアは「これから知ればいい、僕の事も、Aの事も」と続けてAはありがとう、と笑った。
最後にAから「私の事好き？」と聞かれたイデアはニヤリと口元だけ笑うと「すごく」と返した。
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+ちっく(プロフ) - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱ！！ご報告ありがとうございます！！これからもバンバン書きます←歪んでる (2021年3月31日 15時) (
レス) id: 0cbf2f128f (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 最初のところ、イデア シュラウドですよ、 とてもいい話ですので頑張ってください(^^)応援してます (2021年3月31日 12時) (レス) id: 89d20ac765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+ちっく | 作成日時：2021年1月26日 18時
