1-婚約者なんて信じない ページ1
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第一印象は最悪を通り越して唖然とした。
頭を下げ挨拶をすれば彼のまるで虫を見るような眼差しで小さいながらも私も眉をひそめた。
そして彼の第一声に私の父と母彼の両親がが固まった。
「婚約者とか…要らないし」
その彼の言葉に彼の両親も焦ったように「照れてるのかしらねぇ！」とフォローをする。
が、どう見ても彼から感じる雰囲気に私もぷっつんと糸が切れた。
ズイッと彼に近づき顔を近づけると彼はビクリと肩を揺らす。
「あらー、奇遇ですねぇ、私も貴方の事だいっっっっっ嫌いですわ」
「こ、こら！A！！」
「おほほほ！子供の言うことですから！」
両親の言葉に彼の両親と「そうですものね！」と乾いた笑い声が響いた。
しかし無言で睨む私におずおずと彼は目を背けては気まずそうに目線が左右に行き来しついには顔を伏せる。
私は彼に微笑んでは両親に振り返り「帰りましょう」と告げ彼の両親に頭を下げては謝罪をする。
そしてさっさと馬車に乗り込もうとAが歩き出すと後ろから「あっ…」と小さい声が聞こえた。
それに反応してAが笑顔で「何か？」と尋ねれば彼は小さく手を伸ばしていた。
「…言いたい事があるなら言ってくれないとわかりませんので」
と彼の返事が止まったのをいいことにAはさっさと馬車に乗り込んだ。
両親はまだ何か話していたが「日を改めて！」の言葉にAは嫌な顔をした。
「二度と来るもんですか！」と鼻息を荒くして居ると両親が馬車に乗り込んできた。
「ごめんなさいね…」と最後に彼の両親が小さく頭を下げるのを目視しAは笑顔で手を振った。
その時ふ、と彼に目を向ければ悲しそうな顔が見えた。
いや、悲しいのはこっちだわ！と心の中で突っ込むと馬車の窓から視線を外す。
それが私とイデア･シュラウドとの最初の出会いだった。
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「A〜機嫌を直しておくれ…元々私とシュライド家は仲が良くてな？もし産まれてくる子が男と女だったら…なんて考えてはいたが…」
「政略結婚より、タチが悪いと思いますよお父様」
「う…いや…その…私もイデア君とはこう、赤ん坊の頃しか見ていなくてだな…」
「よくそんな人の所に嫁がせようと思いましね」
「両親は見た通り社交的で…その…」
「社交的な両親の性格は継いでませんでしたが」
Aの言葉に父親は黙ると「すまない…」と小さく漏らした。
誰が誰の嫁になるって？と笑顔でAは強く聞き返した。
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+ちっく(プロフ) - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱ！！ご報告ありがとうございます！！これからもバンバン書きます←歪んでる (2021年3月31日 15時) (
レス) id: 0cbf2f128f (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 最初のところ、イデア シュラウドですよ、 とてもいい話ですので頑張ってください(^^)応援してます (2021年3月31日 12時) (レス) id: 89d20ac765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：+ちっく | 作成日時：2021年1月26日 18時
