感情欠落系男子【d!】 (ページ4)

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しばらく歩くとと翔の家に着いた
今此奴は一人暮らしなんだとか
いいな
部屋に入るとすぐ布団の中に押し込まれた
ふかふかしてて、あったかい、

A「ｾﾞｪｯｾﾞｪｯ…」
syp「熱測んで」

脇に体温計を挟まれしばらくするとピピピッと軽い音が鳴った

syp「うわ、38度、辛そうやな、今喉痛い？」
A「ｹﾞﾎｯ…のﾞ、ど…」
syp「あぁ、頷くだけでええよ、違かったら首横に振ってな」
A(ｺｸﾝ)
syp「おん、喉痛い？」
A(ｺｸﾝ)
syp「頭は痛い？」
A(ｺｸﾝ)
syp「よし、体は怠いやろな、辛かったな。無理せんでええよ」

兄さんと同じ、温かい手で撫でられる
恥ずかしさも、嫌な感じもない
ずっとこのままならいいのに

syp「朝飯食べたか」
A(ﾌﾙﾌﾙ)
syp「食べとらんか、お粥作るから待っとって、水は常温がええよな、色々持ってくるな」
A(ｺｸﾝ)

嬉しかった
ずっとこうしてたい
何にも縛られずに、自由にしてたい
ぼーっと何もすることなくもう二度と入れないベッドの心地良さに浸る

syp「なーA…」

翔に呼ばれベッドから出ようとするとそのままでいいと言われた

syp「コネシマさんが探しとうけど、ここ呼んでええか？」

兄さんが、俺の事を探してる？
なんでだろ、体調悪いのバレちゃった？
まいっか

A「ｹﾎｯ…」

咳をしながら手で丸を作るとわかったと頷かれた

syp「はいお粥、味付け塩しかなかった、不味かったらすまんな」
A(ﾌﾙﾌﾙ)

作って貰っているのに贅沢は言えない
ホカホカで温かそうなお粥

A「いた、…ます、」
syp「はいどうぞ」

1口頬張る
ポカポカと胃が温まり、優しい塩味が舌に触れた

syp「美味しないやろ、」
A「…お、しい、ｯ」
syp「マジ？良かった」

久々に、こんなに美味しいもの食べたかも、
自分で作るものは全部美味しくなかったし、
翔って料理上手いんやな、

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝｯ

syp「あ、食べとってええよ、これ水」
A「あ、がと、」
syp「おん」

優しく微笑んで翔は玄関に向かった