隠し事２個目 ページ4
鬼灯said
誰かの足音が聴こえた
こんな炎の中。ボクに何か様なのか...
取り敢えず、目を開けて身体を起こす
矢張り、目を開けても暗闇が広がってる
ボクの居る部屋の前まで火の手が来ているのだろう
さっきまではそんなに熱く無かったのが、酷く熱い
逃げたくても足枷が取れないから一歩も外に出ることが出来ない
『別に...ボクはここで消えても良いんだけどな』ﾎﾞｿｯ
誰にも聴かれないこの呟き
いつも誰も返してくれないって分かってるから呟いた
そう...“いつもなら”
「貴女が！鬼灯が消える事は、わたくしや鳴狐が許しません！！」
懐かしい声が返ってきた
ボクは声のした方に顔をあげる
気配は二つ。片方は平安位からある刀剣。恐らく、太刀かな？
もう片方は...唯一ボクを必要としてくれた“家族”の剣
『はく...さん。何で...』
「今はそのような事は関係ありません！早く、此方に！」
『ごめん。ボクはこの足枷のせいで一歩も外に出れない。だから...』
“出ることも近付く事も出来ない”と言おうとした瞬間
太刀の刀剣がボクの目の前まで来た気配を感じた
「それなら...俺がお前を捕らえている鎖を斬ってやる」
ガシャン
金属が切れる音が足元で聴こえた
この刀剣は...何をしたの？
頭で様々な事を考えていると、身体が宙に浮いている感覚があった
足枷があったのに、ボクの身体は自由になった様に動く
“動く”と言うか、“運ばれている”の方が正しいか
『え...一体何が...』
「驚いたか？これで一緒に外に出れるな！」
「鶴丸国永！急いで下さい！このままでは！」
「分かっている！！鬼灯で良いのか？暫く掴まっていろ！」
『あ、はい！』
ボクを運ぶ刀剣にしっかり掴まる
彼方の顔を不思議と見てみたいと思いました
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ANZU* - このお話の続き楽しみにしています！とても面白かったです！ (2023年4月3日 22時) (
レス) @page24 id: b0c24f3d4e (このIDを非表示/違反報告)
露っ子 - 名無しさん» ビンボーダンスw更新出来る精神状態になったら必ずします！もう暫くお待ちください！あと、返信遅くなってしまい申し訳ございません( ﾉ;_ _)ﾉ (2020年6月24日 8時) (レス) id: b611b0dcce (このIDを非表示/違反報告)
名無し - このお話が大好きなので更新していただけるととても嬉しいです。嬉し過ぎてビンボーダンスします。笑 頑張ってください (2020年5月14日 15時) (レス) id: 4f46b3749b (このIDを非表示/違反報告)
ソルト - このお話が私は大好きです。これからも更新していただけると嬉しいです！応援しています (2020年1月9日 17時) (レス) id: e6a1751c33 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - はじめまして！続きがすっごく気になります！更新頑張ってください！ (2019年12月29日 21時) (レス) id: 3af68dba77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：露っ子 | 作成日時：2019年7月2日 0時
