第四十七話 地獄みたいな時間 ページ10
＊
躑躅森さんがお手洗いから帰り条野さんはまた
集中して2人の会話を聞いていた
否、キッツ!!!!!
何が嬉しくて苦手な人、しかも好きな人の好きな人の
尾行しなくちゃならないんだよ!
一応条野さんも鐵腸さんも推しなのにそれを目の前で
いちゃついてるの見せられていい気分にはならないよ!!
否、でも確かに今私のおける状況が異常なだけで
普通の悪女もこういう考えだったのかもしれない
ずっと好きで好きで仕方なくて迷惑にならない程度で
追っかけしてるのにぽっとでの相手を何も知らない女が
自分の好きな人とイチャイチャしてるの見たら
誰だってムカつくよね
私の場合地獄みたいな時間だけど
ヤバい、今更だけど悪女に同情してきた
そんなこんなを考えてハッと気づく
あれ、これ条野さんに心音聞かれてんじゃね?
正直言って滅茶苦茶邪魔してやりたい気分だし
何故私が気遣わねばならないのか不思議で堪らないが
条野さんには嫌われたくないので
邪魔にならない様そっと立ち上がりお手洗いに向かった
そして、お手洗いに向かった先で
一番出会いたくない人に出会ってしまった
「清水大尉か」
『…お久しぶりです、末広上官』
嘘だと言ってよバー◯ィ…先刻迄避けてたのに
今になって遭遇とか冗談じゃないんだが
「清水、貴官に名古屋で言われ、あれから異能技師に
尋ねてみたんだが特に心臓に異常はなかった…」
…あれ心筋梗塞は冗談のつもりだったんだけど!?
天然恐るべし…
いつしかの冗談を間に受けていた鐵腸さんに
脳内で仰天し乍らそうですかとだけ溢す
「清水は誰かと来ているのか?」
…ここは意地張って条野さんと逢引きです
と云いたいが云ったら多分聞こえているであろう
条野さんに殺 されるな
『…まあ、はい知人と一緒に、末広上官もですか?』
「嗚呼、躑躅森と一緒に、この前の言い合いで
お詫びに買い物に手伝ってくれとのことだ」
カップルかよ、という言葉は喉仏の辺りまで来たが
急いで飲み込んだ、というか度胸あるな躑躅森さん
あの天下の猟犬に買い物付き合わせるとか
私はそう思い乍らも用を足し、席に戻った
それからカフェでの時間はあっという間に過ぎていった
席に戻るまでの会話が聞こえていたのか条野さんは
より一層不機嫌になっていて早く帰りたかった。
そしてやっとカフェから出るとトラックの
クラクションと共に女性の悲鳴が辺りに響いた
＊
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すばり(プロフ) - くっそぉ…清水ちゃんの性格が性癖にぶっ刺さってますよぉ…！！夢主なんかに負けるなょぉ！！応援してっからあ！！(誰だよお前) (4月30日 21時) (
レス) id: a9f88095b6 (このIDを非表示/違反報告)
るうたん - とっても面白いです！！条野さんとの絡み特に好き...報われて欲しいよ清水ちゃん...続き楽しみにしてます！！ (4月30日 17時) (レス) id: bf608a9225 (このIDを非表示/違反報告)
白夜@清水ちゃん大好き - 清水ちゃん…君はキレて良い。そして好きだ(?)どうも作者様のファンです(?)無理しない程度に頑張ってください！ (4月21日 16時) (レス) @page16 id: e77bc44464 (このIDを非表示/違反報告)
チョコミント - 夢小説あるあるをぶった斬っていくの最高です (4月20日 9時) (レス) id: 511f5d29e4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりゆり(プロフ) - 面白くて昨日の夜に1話から全部イッキ見しちゃいました‼️特に清水ちゃんのキャラデザが癖にぶっ刺さって清水ちゃんを勢いで書いてしまったのですが良ければ見てくださいhttps://d.kuku.lu/f7vt2ej26これからも頑張ってください！ (4月8日 15時) (レス) id: 6b0f9acbe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃみゅ | 作成日時：2023年9月5日 1時
