夢主に振られたからって私に相談しないでください

第三話　夢主(仮)登場 ページ7

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入学式も終わり、次の日の登校日

私は目の前の光景を疑った

あまりにもあり得ない光景だったからだ



「つつじもりかなでです!よろしくおねがいひましゅ!」

私は音速で机に頭をぶつけた

周りに何やってんだコイツという目で見られているが

そんなの今は関係ない“躑躅森華奏”

…なんともまあキラキラした苗字だ。

栗色のフワッフワの天然パーマで生まれつきなのか

メッシュとインナーカラーは青という物凄く派手な

髪色を長く伸ばした少女だった

目はオッドアイで真っ白な肌に薄いピンク色を帯びた唇

そんな痛い設定詰め込んだ美少女は間違いなく

私が最も恐れている存在の夢主であった


最っ悪だ。流石にこんなに早く夢主と遭遇するだなんて

全くもって思いもしなかった

ほら周りに座ってる男子達が夢主のこと見て

ぽーっとし乍ら頰染めてるよ

アレか、昨日のアレがフラグだったのか?

だからってこんな早いフラグ回収はあるのだろうか


その日はもう深く考えず沢山の人に囲まれた夢主とも

最低限の会話しかせず帰路についた

それから学校生活を送っていたが特に問題はなかった

夢主は人気者だし夢小説では悪女が夢主を虐める

描写があるが、私は一切虐めていないので

私と彼女の学校生活は安定している。

それから6年、私と夢主は小学六年生になった、しかし

不可解なのが何故か私と彼女は6年間同じクラスだった

悪女と夢主をどれだけ一緒にいさせるんだこの夢小説は


異能もあれから少しずつ伸ばし250万Vまで

出せる様になった。静電気は最大で3万Vあるため

スタンガン並みの電圧を引き出すことに成功した


そして学校生活では彼女はクラスで沢山の友人と雑談を

楽しみ私は毎日の様に図書室に入り浸っていたので、

同じ班になることは時々あれど彼女とは

ほぼ最低限の会話しかしていない


夢主…及び躑躅森さんは最初私にも積極的に話しかけて

来ていたが、今ではあまり私と話さなくなった

ていうか寧ろ避けられている気がする、何故だ

私は避けているわけではないがこのキツめの顔から

他の子に避けられることも少なくない

それによって避けられているのかもしれない

その為修学旅行も近くなった今、友人の少ない…

というか殆どいない私は誰かと組もうにも

話しかけただけで怖がられたりするのでぼっち状態だ

もう少し人間関係も考慮しておけばよかった…

「あ、あの!」

私は声をかけて来た声の主に目を見開いた








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