夢主に振られたからって私に相談しないでください

第一話　最速ゴリラ化 ページ5

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この世に生を受け、転生してから幾星霜…

嘘です7年です。



どうも働き過ぎで死 んだ社畜のAです


あれから私は7歳になり何処にでも動き回れる様な

破茶滅茶に頑丈な足腰と座った首を手に入れた

それはひとえに両親達のスパル…じゃなかった

献身的な訓練のおかげだった


そしてあれからいくつか判ったことがある。

まず一つ目はここは文ストの世界であるということだ


何故判ったかというとテレビを見ていたら両親に

チャンネルを金◯ロードショーに変えられた


なんでもその日の金◯ロードショーは

両親の好きな人がモデルの映画らしい興行収入億越えの

超ヒット作だそうだ

そんなに面白いならとぽけーっと莫迦みたいに

見ていたら見覚えのある人物がテレビに映った。


銀の髪をオールバックにし頬には3本の傷、

逞しい腕に割れた腹筋を露わにして軍服を着ているのは

戦神とも呼ばれた英雄、福地桜痴だった。


その時は声も出さずに驚いた。かなり盛ったな、と

思う描写は所々あれど、あの拭えきれないイケオジは

完全に文ストの福地桜痴だった

そして私は文ストの世界だと知覚する様になった


そして二つ目は自分の家は軍警の家系らしい

父や母も軍警で高い地位の階級でその中でも母方の祖父

にあたる人は元帥で今は元老院に入っているらしい、

某海賊漫画に出てくる五◯星かよとツッコんだのは

さておき、それくらいうちは由緒正しい家柄

なんだというだから赤ちゃん時のハイハイ等がやけに

スパルタだったのかと納得した。

否、今もスパルタだが、そのスパルタの理由は

両親は私を軍警にしたいから、なので私はビシバシと

毎日鍛えられ、生後5年で体術が使える様になった

人類史上おそらく最速でゴリラ化した


そして三つ目が異能があること、これに一番興奮した

ここが文ストの世界なら異能が存在する筈!と思い両親に

聞いてみたら大当たり、2人とも異能を持っていたのだ

その時私はあれ、異能者って少ないんだよね?

大丈夫かこれ、と思ったがそれは後から話そう

父は空気中の水分を操り水を出現させる、

母は物質と物質を合体させる異能者だった

そして結論として私にも異能はあった、

その異能というのが…摩擦により静電気を起こす異能

これだけ?と思う人もいるだろう、はいこれだけです

ま、まあ?芥川くんとかも最初は服を刃にする程度

だったし?磨けば芥川くんみたいに強くなるよね!

と虚しく乾いた笑いを溢した








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