第三話 ページ7
京・本能寺
本能寺は業火に包まれていた
その中
信長が家信の森蘭丸と話をしていた
信長「ふふ...面白い...あの光秀めが、余を裏切るとはのう...。まったくもって一寸先もわからぬ、のう蘭丸！」
蘭丸「...はっ...！」
そんな燃える本能寺を外から眺める人物の目があった
この本能寺に火を放ち、謀反をした明智光秀とその軍勢だった
光秀「フフ...この炎ではさすがのお館さま...いや、信長もひとたまりもないだろう...」
その燃える本能寺を見て笑みを浮かべる光秀は次の言葉を続ける
光秀「滅びるべきなのだ...あの悪徳非道の第六天魔王...信長はな...！天下は、この光秀がいただく...」
「女、茶坊主に構うな！信長を見つけ出せぇ！！狙うは信長の首、ただひとつ！！」
ドガアン
そう叫びながら本能寺に乗り込もうとした明智の軍勢の目の前に巨大な雷が落ちる
「雷！？」「ぐわぁあぁあっ！！」
雷が落ちた直後、明智の軍勢が何者かに斬られてしまう
明智の軍勢を斬った者は明らかに人間と呼べる姿はしておらず、鬼のような姿をしていた
いきなり現れたそれらは刀を持っており、近くにいた明智の軍勢を斬り倒していく
「おおっ...襲ってきやがった！！」
「光秀様お逃げに...」
光秀「こ...この化け物...何奴じゃ！？」
化け物と呼ばれたもの【時間遡行軍】は光秀の目の前にまできていたが
三日月が素早く斬り倒した
斬り倒された遡行軍は倒れて崩れ、消えていく
三日月は静かに自身の本体をしまうと、遡行軍を見つめる
三日月「まったく...どれだけこの老体を働かせる気か...時間遡行軍」
そんな三日月の後ろから刀を振り下ろそうとしている遡行軍
三日月はその存在には気付いてはいるが、本体を抜こうとしなかった。何故なら
朝露『三日月殿のお話のお邪魔は許しません。もちろん、傷をつける事も...』
朝露が暗闇から颯爽に現れ、遡行軍を斬ったからだ
朝露『やれやれ...血の気の多い礼儀のなっていない方々ですな』
三日月「そうだな。あとは若者に任せるとするか...」
「「応っ！！」」
そう三日月が告げると、後ろから二人の人物が姿を表した
現れた人物は遡行軍を貫き、倒してみせた
続く
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作者名：時雨鳴音・鈴っ子・露っ子 | 作成日時：2019年9月10日 22時
