薙刀の刀剣女子はある人と夫婦刀のようです (ページ3)

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懐かしい匂いと暖かさページ3

水面切サイド

～？「心配しないでくれ。必ず、お前を探し出して見せる！だから、待っていてくれ！」～

貴方様が私に約束してくれたあの日から

私は貴方の迎えを暗闇で待ち続けておりました

あの時してくれた‘約束’

貴方様は嘘を付かない

その事を信じて待ち続けておりました

水仙【あやつ。いつになったら水面を迎えにくるのであるかな？】

水面切『いいのです。あの方と離れ離れでも心は繋がっている。だから、待って居られるの』

水仙【お前は本当は寂しいのを隠すのが下手だな】

水面切『そうかな？』

水仙【そうだよ！お前とどれだけ長いと思う】

水面切『それも、そうだったね』

そんな話をしている中

ある光が私達に向けられた

これは、時の政府と言う方々が言っていた“鍛刀”による呼び出しでしょうか

水仙は私の肩に乗ってくる

水仙【行くぞ。新しい君主はどんな奴だろうな】

水面切『水仙。失礼しないでね』

水仙【分かってるよ。長義が居たらいいな】

水面切『・・・ええ。そうね』

私達は光の方に歩いた

その先に

長義様

貴方様は居るのですか？

桜が舞い終わると

眼鏡をかけた女の方が立っていた

水仙【あんたが俺達の君主でいいのか？おっと。こいつは水面切。俺はお供の猫、水仙だ】

水面切『えっと。よろしく』

君主様「鳴狐系女子じゃー」

君主様はいきなり大声で叫ぶ

その声に思わず驚いてしまう

水仙は君主様を睨んでいるようです

長義様「あまり、俺の奥さんを驚かすな！」

君主様「本体を向けないでよ」

水仙【君主は可笑しい奴だな。て、長義じゃん】

水仙の言葉に私は驚いた

思わず前に目をやると

銀色の髪をした、私の愛したあの方がいた

長義様「水面切。会いたかった」

水面切『嘘。本当に長義様ですか？本当に』

長義様「本当さ」

水面切『ああ。長義様。ずっと会いたかったです』

私は長義様に抱き付く

長義様も私を抱き締め返してくれました

長義様の匂い。暖かさ

本当に、私の目の前に愛した長義様が居る

もう二度と、貴方様と離れたくありません