守られててもいいよね (ページ4)

今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:2,661 hit

心境、ページ4

「あー、漸く死ねるのか。」

死にたくない。
何で俺はこんな間抜けた台詞を呟いたんだ？
皆痛そうな顔をして叫び声をあげて死んでいった。
中には悲鳴すら叫ばせてもらえず、一瞬で葬られた奴もいる。
何時もはそんな事をやる側だったため、痛さなんて分からない。

「もう一寸は生きたかったなぁ、」

どんな気分で死ぬのかも分からない。
否、分かりたくない。
今から体験する最期なんて予知能力があっても嫌だ。
死ぬってどんな事だ？
どの位痛いんだ？

「彼奴一人でやってけるかな。」

拷問じゃない。多分銃で心臓を射抜かれるんだ。
その時の痛さって壮絶な痛みなのか？
それとも案外痛くないのか？
もしかして痛みすら感じられずに果てるのか？

「後追いとかしねぇよな、」

嫌だ嫌だ嫌だ。
相手の足音がちかづく度に恐怖が増してくる。嗚呼、殺されるんだろうな、なんて思ってる場合じゃない。
怖いんだよ。どうやっても。
もう涙すら出てこない。震えも全く起きない。なのに、こんなにも恐怖が湧き出てくる。
これだったら自分で死んだ方がなんてことない。わけのわからないタイミングで死ぬよりも、自分がちゃんと分かって執行すれば怖くない。