Ep.43 ページ47
私の術式は、結界系の術式。呪霊特化の結界で、使い方次第では色々できるとか、なんとか。
そして知ったのだが、この術式は魔除けにできる、らしい。
ある意味の拡張術式、らしい。
………"らしい"ばっかですみません。だってわからないんだもの!
私は、夜我先生におねがいして、魔除けのお守り作りを始めた。呪骸作りと私の術式の応用だ。人形か何がに術式を付与して呪力を込めることで、一定範囲内はに呪霊を寄せ付けないようにできる。
陣平くんに渡したかったのだ。私がいなくても、呪霊から被害を受けることがないように。初めて作った呪骸の(ような)ストラップは、初めてにしては中々上手くできたと思う。
長期休みの帰省で会った時、陣平くんと萩原姉弟に魔除けのストラップを渡した………ら。
……めちゃくちゃ胡散臭いものを見る目をされた。
研二くんと千速ちゃんは喜んでくれたけれど、やはり容易く一筋縄ではいかないのがこの男、松田陣平である。
「………んだよ、これ」
「陣平くん、絶対つけてね!絶対陣平くんのこと守ってくれるから!由緒ある神社のお守りだから!」
嘘である。
「胡散クセェお守りだな。なんだこれ。犬か?」
「パンダだよ!!」
「あぁ最近流行りのブサカワってやつか」
「普通に可愛いでしょ!!!」
そう言って貶しつつも彼は、「仕方ねぇな」って、大事そうにストラップを携帯につけてくれたのだった。「陣平ちゃんは素直じゃねーなぁ」と揶揄った研二くんが殴られていたのはスルーした。
翌年、可愛い後輩が二人できた。未だに四級術師の私のことを、ちゃんと"先輩"と呼んでくれる。いい後輩に恵まれたなぁ、と思う。
高二の夏だった。五条くんと夏油くんが星漿体の同化に関わる任務についたらしい。
私は空港の警備で後輩二人と沖縄に行く事になった。事情は知りつつも、なんだか大変なことになっているみたいだなぁ、と他人事のように思っていた。
何事もなかったから良かった、と思って帰ったら、高専の鳥居を抜けた時に、夏油くんを探す硝子ちゃんに会った。事情を聞いて焦った。見つけた夏油君は血塗れで、驚いて、心臓が止まるかと思った。急いで硝子ちゃんを呼んだ。命に別状は無いらしかった。
そのあと五条くんと夏油くんが高専に帰ってきた。
二人があまりにも憔悴した様子で、私は何も言えなかった。
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やなり(プロフ) - jenniferwu3429さん» 原作は辛すぎますよね……。 (8月13日 18時) (レス) id: 38128c49d7 (このIDを非表示/違反報告)
jenniferwu3429(プロフ) - この作品を読む度に禅院姉妹のことを思い出すな (7月13日 3時) (レス) @page4 id: 426e07a7b9 (このIDを非表示/違反報告)
やなり(プロフ) - RIOさん» お返事遅くなってしまいすみません!コメントありがとうございます!こうしてコメントを、いただくと筆が乗ってしまう単純なわたし……(^-^; 少しづつにはなりますが更新していくので、お付き合いいただけるとうれしいですm(_ _)m (2022年5月28日 9時) (レス) id: 38128c49d7 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 早く続き読みたいです! (2022年5月24日 6時) (レス) @page11 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
やなり(プロフ) - sou様、こ、光栄なお言葉をありがとうございます……!あらかじめ書き溜めた分はコツコツ更新していこうと思っています。完結まで私の妄想に付き合っていただけるとうれしいです(*´꒳`*)。ご期待に添えるように頑張りますね!! (2022年5月22日 9時) (レス) id: 38128c49d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やなり | 作成日時:2022年5月21日 16時