Ep.23 ページ26
だったらそれでいいのだ。なるべく
………おっと、ヤバいぞコレは。十三連勤目のストレスと睡眠不足で思考が暗くなっているぞ、と頭から無駄な思考を振り払う。なるべく、なるべく無関心に。何も考えないように。
そういえばコンビニこの先にあったかな、と十字路を右に曲がった時。
「あ」
「…………あっ…宮下さん！」
「こっ……コナンくん、久しぶりだね……」
「覚えててくれたんだね！」
そりゃもう、覚えていますとも。
無邪気に笑って、十数メートル先からトテトテと駆け寄ってくるコナンくん。思わぬ再会に声が震えそうになった。やだぁ、まさか会うことはないだろうってたかを括ってたわ……。
相変わらず低級呪霊を沢山引っ付けてらっしゃって。お熱いファンがいらっしゃいますのね、オホホホホ……………笑えねぇ。
私が絶望している間に悠仁が、説明求む！みたいな顔で私を見ているのがわかる。でもゴメン、後でちゃんと教えるから。
「えっ、誰！？」
「三日前に資料見せたでしょ。要注意の」
「………あー」
明明後日の方をついてぽりぽりと頬をかく悠仁。わかった覚えてないのね、じゃあ頼むから余計なことだけは言わないでいてくれよ……！
三日前に見せた資料、というのは、私が一ヶ月前に事件に巻き込まれた後、補助監督に頼んで調べてもらった江戸川コナンの調査書だった。出身がこの街の私は、任務もこの街にあてがわれることがままあったので、要注意人物の調査は必須だったのだ。
すると驚いたことに、この少年、キッドキラーとか呼ばれているらしいではないか。怪盗キッドは私だって知っている。あの月下の奇術師と名高い彼と渡り合うというのだから、それはまぁ聡明英知な少年であることには違いなかった。
私は意を決して微笑んだ。
「やぁ、久しぶりだね。こんな時間にどうしたの？」
「この前の事件現場をもう一回見にきたんだ」
「この前？また事件に巻き込まれたの？」
「違うよ、宮下さんもいたじゃない。ほら、あの廃ビルだよ」
コナンくんが指を刺した先に、見覚えのある建物があった。私はどうしたものかと渋い顔をしたくる。
悠仁が耳元にすっと顔を寄せて、小さな声で私の心の内を代弁してくれた。
「え、あのビル呪いいるよね！？」
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やなり(プロフ) - jenniferwu3429さん» 原作は辛すぎますよね……。 (8月13日 18時) (
レス) id: 38128c49d7 (このIDを非表示/違反報告)
jenniferwu3429(プロフ) - この作品を読む度に禅院姉妹のことを思い出すな (7月13日 3時) (レス) @page4 id: 426e07a7b9 (このIDを非表示/違反報告)
やなり(プロフ) - RIOさん» お返事遅くなってしまいすみません！コメントありがとうございます！こうしてコメントを、いただくと筆が乗ってしまう単純なわたし……(^-^; 少しづつにはなりますが更新していくので、お付き合いいただけるとうれしいですm(_ _)m (2022年5月28日 9時) (レス) id: 38128c49d7 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 早く続き読みたいです！ (2022年5月24日 6時) (レス) @page11 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
やなり(プロフ) - sou様、こ、光栄なお言葉をありがとうございます……！あらかじめ書き溜めた分はコツコツ更新していこうと思っています。完結まで私の妄想に付き合っていただけるとうれしいです(*´꒳`*)。ご期待に添えるように頑張りますね！！ (2022年5月22日 9時) (レス) id: 38128c49d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やなり | 作成日時：2022年5月21日 16時
