Ep.11 ページ14
「宮下さん」
「ん?」
「先程引き止められた、小学校低学年くらいの、メガネの男の子がいましたね」
「………あー、うん、いたね」
「何者ですか、彼」
七海くんが半ば不自然に話題を変えたのには、無論気づいた。でも追及してほしくないのなら、しない。私は話題に流される。
「わたしも知りたいのよ、それ」
「低級呪霊をうじのように引っ付けている。米花町は他の土地と比べても、呪霊を引っ付けてる人が多いですが、その比じゃないでしょう」
「だよね。あぁ、そう言えば、こなん君と一緒にいたおじさんも―――あ、そう。そのメガネの男の子、えどがわこなん君って言う名前なんだって」
「作り物みたいな名前ですね」
「ふふ、私も思った。それでさ、その子と一緒にいた、名探偵毛利小五郎似のおじさんも、彼と同じかそれ以上に呪霊を引っ付けていたの」
「毛利小五郎は米花町に探偵事務所を置いているとか。本人では?」
「いや、あんなパッパラパーおじさんがダンディな名探偵だなんて認めない!」
「名探偵がダンディなのはあなたの妄想でしょう」
「でも私は信じないから!って、話がそれた。えーっと、そう。刑事さん達は言わずもがな呪霊沢山引っ付けてて………あ、ただ黒髪ロングの女子高生だけ、米花町に住む人にしては呪霊の数が異様に少なかった」
「それでも憑かれてはいたんですか」
「うん、でも、多分めちゃくちゃいい子なんだろうなって。その子」
「もう分かりませんけどね」
「でさ、こなん君、呪霊を山ほど引っ付けてる割に元気に動き回ってるの。しかも、わたしに探りを入れてきた。痛いトコ突かれる前に逃げたから良かったけど………あんまり会いたくないね。あぁいう子には」
「本当に探りでしたか?彼はまだほんの子供でしょう。ただの子供の好奇心では?」
「だから怖いんじゃない」
「というと?」
「子供の好奇心と無邪気な心が怖いんだよ。めちゃくちゃ怖い。汚したって責任取れないからね。子供の無垢な好奇心を汚した責任の取り方なんて知らないからね」
「そっちですか」
◻︎お知らせと変更と謝罪
ごめんなさい!一番初めの「注意」で原作沿いではありませんと書いてしまったのですが、この先少しだけ呪術廻戦の時系列に合わせます。
アニメ派の方もコミック派の方も読んでいただければ、どの辺りのことか分かると思います。
突然失礼いたしました!
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やなり(プロフ) - jenniferwu3429さん» 原作は辛すぎますよね……。 (8月13日 18時) (レス) id: 38128c49d7 (このIDを非表示/違反報告)
jenniferwu3429(プロフ) - この作品を読む度に禅院姉妹のことを思い出すな (7月13日 3時) (レス) @page4 id: 426e07a7b9 (このIDを非表示/違反報告)
やなり(プロフ) - RIOさん» お返事遅くなってしまいすみません!コメントありがとうございます!こうしてコメントを、いただくと筆が乗ってしまう単純なわたし……(^-^; 少しづつにはなりますが更新していくので、お付き合いいただけるとうれしいですm(_ _)m (2022年5月28日 9時) (レス) id: 38128c49d7 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 早く続き読みたいです! (2022年5月24日 6時) (レス) @page11 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
やなり(プロフ) - sou様、こ、光栄なお言葉をありがとうございます……!あらかじめ書き溜めた分はコツコツ更新していこうと思っています。完結まで私の妄想に付き合っていただけるとうれしいです(*´꒳`*)。ご期待に添えるように頑張りますね!! (2022年5月22日 9時) (レス) id: 38128c49d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やなり | 作成日時:2022年5月21日 16時