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「煉獄さん、お久し振りです。」


「うむ! Aも元気そうで何よりだ!」


この地に任命されて約五ヶ月。やっと彼と合同任務を組む機会がやって来た。


「今日は宜しくお願いします!」


「よし、それじゃあ早速準備をしようか!」







藤の家に寄り、事前に用意して貰っていたものを手に、鏡の前で首を捻る。


「うーん、似合うかよく分からないなぁ。」


こういうものは宇髄さんとが得意そうだな、等と呟くが勿論彼はいない。


さてどうしたものか。すると襖が開き、この家に住む少女達が化粧道具を抱えて入ってきた。


「A様、お手伝い致します。」


「良かった、丁度困っていた所なんです。此方こそ、宜しくお願いします。」


「はい、それでは。衿那(えりな)橙子(とうこ)! やるわよ!」


「「はい、お姉さま!」」


「え、ちょっ」


「A様、安心してお任せ下さい。この如月姉妹が貴方様を全力で施します。」


「まずは、お召し物からですね!A様、失礼します。」


「さ、流石に自分で…。」


「いえ! A様は鏡の前に立っているだけで良いんです!」


…結局それから小一時間程 彼女達の良いようにされたのだった。





「はて、Aはまだだろうか。」


縁側に腰を下ろし、整えられた庭を眺めながらぽつりと呟く。


…大方、この屋敷の娘達に捕まっているのだろう。彼女は美しいから、あの娘達も化粧をしたくて堪らなかったに違いない。


一体どんな姿になって来てくれるのだろう。自然と、胸が弾んだ。


『Aを、宜しく頼む。』


ふと、ある男からの手紙を思い出す。


よっぽどAが大事なのだろう。手紙には、彼女の事が長々と綴られていた。


勿論了承したが、既に他の鬼殺隊員から絶大な人気を集めている事は流石に知らないだろう。彼が聞いたら嫉妬しそうだ。その様を想像して思わず笑ってしまう。


だが、自分自身も彼女に特別な感情を抱いてしまっている事は否定できない。でも今は、妹をみているような感覚に近いだろう。


実際嬉しそうに自分の後を付いて回る姿を見ていると、ほっこりとした気持ちになる。


…騒がしくなってきた。どうやら準備が終わったようだ。


足音がする。やがてその音は止まり、ゆっくりと襖が開かれた。

什壹→←玖



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mikki-(プロフ) - 酸漿さん» ひぇ……お友達さん絵が上手すぎやしませんか????貴方の作品もお友達さんの絵も好きです応援してます!! (2019年7月29日 19時) (レス) id: df35f93799 (このIDを非表示/違反報告)
酸漿(プロフ) - mikki-さん» 友達が書いてくれたものです。登場人物紹介に載せているのは、角&耳っこメーカー様からお借りしたものです。紛らわしくてすみません。 (2019年7月29日 19時) (レス) id: 511b02f073 (このIDを非表示/違反報告)
mikki-(プロフ) - 初めまして。質問なのですが、表紙のイラストは酸漿様が描いたものなのですか?教えて下さい (2019年7月29日 18時) (レス) id: df35f93799 (このIDを非表示/違反報告)
酸漿(プロフ) - 金糸雀さん» その通りです。夢主の母を鬼にしたのも彼です。彼は自ら会いに来るまでは待つ、という約束を律儀に守っています。 (2019年7月7日 20時) (レス) id: 511b02f073 (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - まさか、過去の話に出てきて鬼は上弦・壱ですか? (2019年7月7日 1時) (レス) id: 359e27b0ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:酸漿 | 作成日時:2019年6月16日 19時

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